ジャーナリストの鈴木エイト氏は11日、国会内で開かれた「『統一教会』国対ヒアリング」に出席し、安倍晋三元首相と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に関する最新情報を明かした。

 自民党総裁を長期に渡り歴任した安倍氏が、昨年7月に奈良市で参院選の遊説中、山上徹也被告に銃撃されて1年以上が経った。

 殺人罪などの罪で起訴された山上被告は奈良県警の調べに対して、安倍氏が2021年9月に旧統一教会の関連団体に送ったビデオメッセージを動画で観たことや、安倍氏の祖父・岸信介元首相と旧統一教会との交流を問題視する供述を行っているという。

 鈴木氏は「安倍元首相が亡くなってから1年が経ちますけども、実際、(旧統一教会と自民党)政治家の関係は解決していません。茂木幹事長に質問表を出した。自民党は、亡くなった人は限界があるので調査していませんと、ちぐはぐな回答しかしてくれなかった。調べる気がないんだなということが分かった」と語った。

 安倍氏と旧統一教会の関係については「2000年代の中盤に、ある自民党候補の人が安倍さんに選挙の相談に行った。(この候補は選挙で)統一教会などから、支援を受けたことがあった。その時、安倍さんは(候補に)『ここ(旧統一教会)はダメだ。祖父と父はつき合いがあったけど、ぼくはダメだ』と否定した。それにも関わらず2013年に自ら(旧統一教会に)組織票の依頼をするなかで、2016年に統一教会の会長を首相官邸に招待した。その果てに一昨年のメッセージ、自ら命を奪われるきっかけになった」とした。

 鈴木氏は旧統一教会と自民党との関係は「安倍さんだけの問題ではない。統一教会が国際勝共連合を結成してから、50年以上に渡る(自民党との)関係性、現在の個々の議員と(旧統一教会の)関係の調査を終わらせていいのか。現状の自民党の政治家にも(旧統一教会は)入り込んでいる。国としてもこうした案件を調べた上で、こういう団体を排除して、こういう団体の影響がないような政治、政界にどうしていくのか。みなさん(立憲民主党議員や文化庁、法務省や消費者庁などの担当者)に考えてほしいです」と訴えた。