サイゼリヤをサイゼリアと誤表記する人を〝摘発〟するツイッターの有名アカウント「サイゼリヤ警察」さんが26日、「活動の目的を失った」として〝引退〟を発表した。サイゼリヤの名称について、「どっちでもいい」という同社会長の発言を知ってのことだが、これを受けてネットではほかの誤表記しがちな企業名や固有名詞が話題に…。いくつかの企業広報を直撃してみた。
実に3年5か月にもわたるサイゼリヤ警察さんの〝職務〟は、突然の終焉を迎えた。
ツイッターで「サイゼリア」の誤表記を見つけては「いいね」を押して〝摘発〟していた同氏は25日、「なんでサイゼリヤのことをサイゼリアっていうの?」と投稿したところ、「会長ですらどっちでもいいって言ってるからじゃないですか?」と不穏な返信が…。
その後、テレビ東京の経済番組「カンブリア宮殿」が情報源だと明かされると、同氏は26日になって「サイゼリヤの会長がサイゼリヤのことをサイゼリアって言おうが構わないって言ってることを知り、この活動の目的を失いました」とポツリ。さらに「今日でサイゼリヤ警察を辞めます。約3年5か月もの間、たくさんの方にお世話になりました。さようなら」と投稿し、以後、音沙汰がなくなってしまったのだ。
同氏の〝職務〟遂行能力はピカイチで、過去には「TRF」のDJ KOOや「湘南乃風」のHAN―KUN、最近では「神聖かまってちゃん」のの子、サッカー元日本代表の稲本潤一を〝摘発〟して注目されてきた。それだけに突然の引退宣言は大きな話題となり、ツイッターでは「サイゼリヤ警察」が一時トレンドランキング5位に上昇した。
今回の件を受け、ネットではサイゼリヤ以外の誤表記しがちな企業名も話題になった。そのなかから、キユーピー、ブリヂストン、キヤノンマーケティングジャパンの3社の広報を直撃した。
まずはキユーピー。キューピーと表記したくなるところだが、同社広報に聞くと「発音はキューピーでも、表記は文字全体のバランスを考えてキユーピー。報道資料でも必ず最後にただし書きで周知させていただいています」とのことだった。
次にブリヂストン。創業家が石橋家で、世界に通用する社名として石橋を英語にして逆さにしたのがブリヂストンという話は有名だが、どうして「ジ」ではなく「ヂ」なのか。
同社広報に聞いてみると「1931年の創業当時、橋はブリッヂと表記するのが一般的だったので、これに倣った形で創業当初から『ジ』ではなく『ヂ』を使い続けている」とのこと。ちなみに1951年に社名を変更するまでは「ブリッヂストンタイヤ」で、促音として「ッ」も使われていた。1984年に再び社名変更を行い、現在のブリヂストンとなった。
ちなみに領収書をもらう際は、店側がどうしても「ブリジストン」と表記しがちなため、全社的に気を遣うのだという。
最後にキヤノンマーケティングジャパン。同社広報に聞くと、万が一、社内メールで「キャノン」と誤表記したものなら、総ツッコミを受けるとのこと。その上で「報道関係の取材を受ける際、特に初めての記者さんには『キャノン』ではなく『キヤノン』。大きい『ヤ』ですと、周知させていただいている」という。
なお、この3社とは別の、名前が間違われやすい企業の広報は、「社を認知していただければ誤表記でもいいかな」と本音をポロリ。一方で「ただ、間違っても一社員がそんなことは言えない。サイゼリヤさんは会長自身だからこその発言だったのでは」と話した。












