ジャーナリストの江川紹子氏が25日、ツイッターを更新。有田芳生氏に対する国生さゆりの発言に苦言を呈した。

 衆院山口4区の補選に立候補したジャーナリストの有田芳生氏は、選挙期間中、演説で「下関って統一教会(世界平和統一家庭連合=旧統一教会)の聖地なんです」などと発言。これがネット上で問題視され、炎上した。

 タレントの国生さゆりも22日ツイッターで「根拠なく『聖地』と言っちゃった訳だし、軽蔑するよ」「ノリで言っちゃうダメな人。選挙中なのに軽率過ぎる」などと批判した。

 この投稿に対し有田氏は「統一教会裁判の弁護士から、僕が相談していないのに、名誉毀損にあたり、認定されるはずだから、訴訟を検討したらとメールが来ました。熟考します」と投稿した。

 この一連の流れについて江川氏は「これは批判ではなく名誉毀損の誹謗中傷。選挙期間中の候補者に対するものでかなり悪質。国生さんは謝罪を表明し、次の国政選挙までそれをトップに掲げておくなど反省すべきでせう」(原文まま)と指摘。

 続けて「国生さんは、真実相当性があると弁明するのかもしれないけれど、ちょっと調べれば、自分の発言が真実でないことは分かるでせう。謝罪し、反省を示すのがよいと思います。有田氏の発言も、それを促しているのでは?」(原文まま)と国生が素直に謝るべきだという見解を示した。

 さらに「事実に基づく批判と、事実に基づかない、または事実を歪曲するような誹謗中傷は、きちんと区別しましょう」と提言した上で「下関を『聖地』にしたのは統一教会。有田発言はそれを指摘し、問題視したもの。『根拠なく』述べたものでもない。一時期、小菅がアレフの聖地と化しているとの報道が相次ぎましたが、そうした報道が東京拘置所や周辺住民に対する誹謗中傷ではないことは言うまでもありません」とオウム真理教の流れをくむアフレの例を挙げて、有田氏の発言の真意を解説した。

 一方、お笑い芸人の三浦マイルドは有田氏や江川氏の見解に異を唱えている。25日に自身のツイッターを更新し、有田氏らに対し「『下関は統一教会の聖地なんです』ではなく『下関が聖地だと、統一教会が言っているんです』と言うべきでしたよ。現在、『山口は壺聖地』などと地域ヘイトがネット上で散見されます。この風評被害は、少なからず有田芳生氏にも責任があると思われます」と私見をつづった。

 別の投稿では国生への訴訟検討について「訴えたいなら、裁判で白黒つければ良いと思いますが、他人の名誉を平気で毀損する人間が、自分の発言を非難されたら訴訟を散らつかせるの、何だかなあと思います。この世には、やって良い名誉毀損と、やってはいけない名誉毀損があるのでしょうか??」と問題提起している。