タレント・浜村淳(87)がパーソナリティーを務めるMBSラジオのラジオ番組「ありがとう浜村淳です」が21日、放送されたが、17日の同番組であった浜村の不適切発言には一切触れなかった。

 17日の放送で浜村は、先月8日に亡くなっていたことが分かった女優・松原千明さんの死因について「ウワサとしましては、危険な薬物、麻薬とか覚醒剤の影響があるんじゃないかと」と発言。アシスタントが「病院で処方された薬では?」「薬物の記事は出ていない」とあわてて制止したが浜村は主張を曲げず、その後も「いわゆる麻薬、覚醒剤の類。そういうのを使った影響があるんじゃないかと新聞が書いております」などと発言していた。

 これに対しMBSラジオは、19日までに同番組のホームページで「11月17日(木)の放送にて、松原千明さんご逝去のニュースを話題に取り上げた際、メインパーソナリティの浜村淳氏が、事実確認が十分になされない内容を主張する部分がございました」と報告。続けて「番組内で複数回訂正をいたしましたが、訂正が不十分であったと認識しております。関係者の皆様にお詫び申し上げます」と謝罪していた。

 ただ浜村本人の口から直接の説明、謝罪はなかったため、21日の放送でこの発言について言及するか注目されていたが、一切触れることなく番組は終了した。

 同番組は1974年から続く長寿番組で、月~金曜の午前8時から10時までの放送。土曜日のみ「ありがとう浜村淳です土曜日です」というタイトルで午前8時から11時30分まで放送されている。