〝局内不倫〟を報じられたNHKの阿部渉アナ(55)がメインキャスターを務めるラジオ第1「マイあさ!」を降板すると31日、発表になった。NHKアナ最高位の肩書を持つだけに批判はやまないが、その一つの要因が逢瀬を重ねたホテルの予約に「相川佐一郎」という偽名を使ったとの報道だ。局内からは偽名と人気番組の関係を疑う声が噴出している。

 阿部アナは先月27日から「マイあさ!」第二部を欠席していたが、31日になって同番組内で降板を発表した。

 しかし、阿部アナ自身から謝罪の言葉などはなく、田中孝宜アナが「本人から申し出があったことなどを踏まえて、本日番組を降板することになりました」と伝えただけ。説明責任が果たされることはなかった。

 29日に文春オンラインで30代女性のNHK局員Aさんとの約2年間にわたる不倫が報じられ、局内は騒然としている最中だ。

 それも当然だ。阿部アナは「NHKニュースおはよう日本」「ニュース7」などでメインキャスターとして活躍。紅白歌合戦でも総合司会を3年連続で務めた局を代表するベテランアナで、現在は「エグゼクティブアナウンサー」という肩書を持っている。

「国民からの受信料で成り立つ公共放送に勤務する最高位のアナが、不倫報道で謝罪や説明もせずに、番組から姿を消した。局内も阿部アナに対して批判一色で、さらにNHKのイメージダウンを危惧する声が上がっている。受信料不払い運動などにつながらないか、不安になっている」(NHK関係者)

 さらに問題になっているのは、Aさんと密会を重ねたホテルで偽名を使っていたこと。宿泊の際には「相川佐一郎」と名乗り、2部屋を予約していたという。同様の件では過去、有印私文書偽造で逮捕された例もあるだけに、NHKとしては看過できない。

 それにしても謎なのが「相川佐一郎」という偽名だ。これに何か意味はあるのか? NHK局員たちが〝阿部コード〟の解析を進めた結果、驚くべき結論に達した。

「一見、意味のない名前に思えますが、『〝あ〟いかわ〝さいち〟ろう』と、朝の看板番組『あさイチ』から連想して付けたともっぱらです。それが表に出れば、『あさイチ』のイメージにも傷が付いてしまう。番組スタッフも、偽名のウワサを把握していて、怒りをあらわにしている」(同)

 別のNHK関係者によれば、パーソナリティーを務めたラジオ第1「マイあさ!」から偽名を名付けたという説もあるというが、阿部アナの〝じくじたる思い〟を知る者からすれば、やはり「あさイチ」説が有力だ。

「阿部さんは今春からラジオセンターに所属していますが、やはりテレビ出演への未練を口にしていた。2018年まで『あさイチ』はV6の井ノ原快彦さん、今は博多華丸の大吉さんが男性司会を務めていますが、阿部アナはNHKの男性アナが起用されないことも嘆いていましたね」(別のNHK関係者)

 不倫相手のAさんには内縁関係の夫がおり、関係清算を申し出たこともあったというが、阿部アナは「一番大事だ」などと強引に関係を継続してきたという。

 まさに泥沼――局内から激しい反発が起きており、もう戻ってくる場所はなさそうだ。