ボートレースとこなめのSG「第69回ボートレースダービー」(優勝賞金3900万円)は30日、12Rで優勝戦が行われた。晴れ、気温18度、向かい風2メートルと絶好の条件で始まったレースはインからトップスタートを決めた大本命・菊地孝平が1M手前で波に引っ掛かったか、ぎこちないターンになった。そこを馬場貴也(38=滋賀)が強烈な差しを叩き込み2M先取りから独走。そのまま先頭でゴールを駆け抜け、自身3回目のSG優勝を飾るとともに、賞金ランク1位に躍り出た。
機力互角の6人がスリットは横一線。中でも1号艇・菊地はコンマ08の飛び出しだ。田村隆信のまくりは遠く及ばず菊地の逃げで〝勝負あり〟に見えた1Mの攻防だったが、見えないところに魔物がすんでいた。1M手前で菊地のボートから〝しぶき〟が上がり、先マイはしたもののいつものターンではない。微妙なうねりが菊地の行く手を阻み、そこに襲い掛かったのが黒いカポックに身を包んだ馬場だった。
「今年一番の2コース(からのレース)でした!とこなめの2コースは難しいので、朝からイメージトレーニングをして、バックの直線で舟を浮かさないよう走れました」
2コースから虎視眈々とチャンスをうかがっていたターンの名手・馬場に完璧なレースをされては2Mで逆転を狙った菊地の差しが空砲に終わったのも致し方なしだ。
「夏場は苦しかったけど、リズムが上がってくると信じてやってきたことが、結果につながりました」
今年は4月までにGⅠ2回、GⅡ1回を含む6Vを重ねたが、5月以降は優勝から遠ざかった。それが秋を迎えて攻勢に転じ、10月にはびわこGⅠ70周年記念3着、平和島GⅠ68周年記念4着と爆発の兆しを見せていた。
「守田(俊介)さんが2回取っているダービーを、ボクもいつか取りたいと思っていたけど、まさか今日取れるとは…。ここからも気を緩めることなく、(グランプリ・トライアル2ndの)1号艇が取れるように頑張ります!」
兄弟子(守田)の背中を追いかけてここまで成長した男がグランプリVを目標にラストスパートをかける。












