大阪文化芸術創出事業「歌舞伎特別公演」(9月8~11日、大阪松竹座)の記者発表会が1日、大阪市内で行われ、歌舞伎俳優の中村鴈治郎、片岡愛之助、中村壱太郎、吉村洋文大阪府知事、松井一郎大阪市長が出席。公演への熱い思いを語った。

 今回の公演は3部構成で第1部は傾城反魂香(けいせいはんごんこう)と男女道成寺(めおとどうじょうじ)、第2部は神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし)と博奕十王(ばくちじゅうおう)、第3部は「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)の豪華な演目となっている。

 鴈治郎は「3年ほど前にコロナ禍で半年以上、舞台に立てない状況が続いたが、文化、芸術は生きていくうえで絶対に必要であると信じているし、松竹座で歌舞伎ができる。こんなうれしいことはない。しかも芝居ができるというのは、大変に意義のあること」と演じる喜びをかみしめた。

 愛之助も「1部と3部で久しぶりの女形を演じることになりますが、しっかりと思い出しながら台本を読み込みたい。僕らにできることはお芝居でお客様を元気づけること。万博に向けて、できれば毎年務めさせていただきたいです」と意気込みを語った。

 大阪府と大阪市の共同事業として行われる本公演について、吉村知事は「新型コロナウイルス第7波の最中ではありますが、これを乗り越えて府民のみなさまを元気に、人の心を豊かにする文化芸術活動を応援していきたい。上方、江戸歌舞伎の役者さんによる豪華共演で歌舞伎の素晴らしさ、魅力を堪能していただけたら」。

 同じく主催者の松井市長は「大阪松竹座のある道頓堀周辺は浪速のブロードウェイと呼ばれ、多くの盟友、名舞台を世に送り出してきた。その地で特別公演を開催することで、ぜひ多くのみなさまに見て楽しんでもらいたい。25年の大阪関西万博も控え、国内外から大阪の文化を楽しんでいただけるよう、今後も文化芸術をしっかり支え、取り組みを継続して実施していくつもり」と語った。