◇高岡竜也(29)山口支部119期

 4月の住之江で悲願の初Vを飾った。1周1Mで4コースからまくり差しを決めた高憧四季がバックで先頭に立つ。高岡は5コースから最内を差して追走。2Mで高憧がやや外に流れた内を的確に差して逆転に成功。そのままVゴールを駆け抜けた。

「2Mのターンはたまたまですね。高憧選手がターンを漏らしたのが分かったし、舟を当てないようにうまく回れました。初優勝に関してはやっとできたという感じだし、目標でもあったのでうれしい」とデビュー6年目の初Vを振り返る。

 今年7月からのA2初昇格も決まった。「リズムが良かったですね。デビューしたころはターン力とか調整力も含めてA級や優勝を考えられるような実力ではなかった。スタート事故もあったし、ここ1~2年は思い悩んでいた」と明かす。

 2019年にはフライング2回。2020年も5月にコンマ07の非常識フライングとスタート事故が続いた。2020年後期には勝率4・84と5点に迫ったが、2021年前期には4・10と大きく下げてしまった。

 ただ2020年5月のフライングを最後にスタート事故はなし。事故率も2021年後期以来3期連続で0・00。事故がなくなったと同時に勝率も再上昇。そして2022年後期適用勝率は5・68をマークしてA2昇格を決めた。「やることは変えていない。試運転を繰り返して、納得いく状態でレースに行くことを心掛けている」と日々の努力の積み重ねで着実にステップアップしてきた。

 師匠の森野正弘からは「自分のやりたいようにやれ。困った時に自分に聞いてこい」と言われているという。高岡も「調整や走り方で悩んだりした時に話を聞いてもらっています。私生活の指導もしてくれるし、いい師匠です」と全幅の信頼を寄せている。

 レーススタイルは「森野さんやお世話になっている大峯(豊)さんと同じように伸び寄りの調整。ただ、完全に伸びに寄せるわけではないですね。自分から攻められるように意識している」と師匠や先輩のスタイルを踏襲しつつ、自分自身の形を模索している。

 その上で「森野さん、大峯さんからも〝イン以外で1等を取れるコースを作れ〟と言われています。ダッシュの4、5コースで1等を取れるように意識しています」と明かす。師匠譲りの調整と走りを土台に、さらなる躍進を目指す。

☆たかおか・りゅうや 1993年5月13日生まれ。山口県出身。山口支部所属の119期生。2016年11月の徳山でデビュー。2017年11月に初勝利。2022年4月の住之江で初優勝。通算3優出1V。同期には井上忠政、黒野元基、土屋南、西岡奈未、中村魁生ら。