福島県いわき市のいわき平競輪場で5月3~8日にわたり、競輪界のGⅠ最高峰のレース「第76回日本選手権競輪」が開催される。5日に行われる「ガールズケイリンコレクション2022いわき平ステージ」に登場する児玉碧衣(26=福岡)の現在と〝引退論〟がここに明かされる――。

 2011年7月に産声をあげたガールズケイリンは今年で10周年を迎える。蒔いた種が大輪の花を咲かせ、今では競輪界には欠かせないチャネルになった。108期(ガールズ4期)生で美女レーサーの児玉は8年目のシーズンに突入。

 グランプリ優勝3回、特別レース5V。昨年は34連勝の大記録達成と歴史を紡いでいく〝先駆者〟は「考え方とか大人になった。付き合いが年上の選手ばかりだから、考えとかも分かるようになってきた」と話すが、着飾らず、本心を包み隠さない姿勢はデビュー当時から少しも変わっていない。

 昨年のグランプリ覇者である高木真備(27=東京)が3日、引退を発表。ガールズ界に衝撃が走った。児玉は別府でのレースに参加していたため翌日の新聞で知った。

「ビックリしました。やっぱ、グランプリが最大の目標で取ってしまったら、一体、何を目標に頑張ったらいいんだってなる。私もそれを経験したし…。真備さんも悩みに悩んで決めたことだろうし、第2の人生を応援したい」

 頂点に立った者しか分からない心境。燃え尽きて新世界へ飛び出したマキビと走り続けるアオイ――。

「私は選手を辞めた後を決めていないし、するしかないから続けている。グランプリへ、思い切り心を寄せる、それに向かって頑張ってきたことはない。割と淡々としているから」

 人気、実力を分け合った東西横綱から一人横綱へ。5月5日の「ガールズケイリンコレクション2022いわき平ステージ」は「打倒・碧衣」を誓うライバルの挑戦を受けて立つ。

 同じ藤田剣次(44=福岡)一門の尾方真生(22=福岡)は気になるようで「姉弟子の(小林)優香さんがいて、真生がデビューする前の私はすごく気楽に走れていた。妹弟子がいる姉弟子は緊張する。姉弟子がいる妹弟子は胸を借りてというか、こういう気持ちだったんだな。優香さんとはこんな話はしないから分からないけど…」。

 決戦の地・いわき平は2018年8月「ガールズドリームレース」でガルコレ初制覇。サクセスストーリーが始まった場所だ。「一番痩せていたころですね」と笑って懐かしんだが、昨年8月の同大会でもV。「いつもターニングポイントになっています。成長するというか、気が付くことがあって思い入れはあります。(九州からは)遠いですけどね」。今回も忘れられないレースになる。

 ☆こだま・あおい 1995年5月8日生まれ、福岡県出身。168・6センチ、66・5キロ。L級1班。主な実績=2018(静岡)、2019(立川)、2020(平塚)ガールズグランプリ3連覇。ガールズケイリンコレクション3回優勝。ガールズドリームレース2回優勝。美貌と脚力とナイスな性格を合わせ持つ〝人類の三冠女王〟。