ギャグウオッチとして芸能人やスポーツ選手に人気の「フランク三浦」が、突如「時計製造をやめる」と発表した。過去には本紙とのコラボ腕時計を発売したこともあったが、本気なのか? 製造販売している株式会社ディンクスの下部良貴社長を直撃し、真相を聞いた。
天才時計師のフランク三浦は10月15日、ツイッター上で「ヤクルトが日本シリーズ優勝でけへんかったら、もうワシ時計作るの引退する!」と宣言。その後、ソフトバンクの優勝が決定した。すると「公言どおりもう時計作りから引退する」と再びツイッターで宣言した。ヤクルトはこの時計を広めた宮本慎也元選手がいた縁のある球団とはいえ、本当なのか?
都内で本紙の取材に応じた下部社長は「幸せを運ぶ時計としてヤクルトを応援し『ワシが念じたら勝てる』と断言した手前、引き下がれなくなったんですよ。それに、実はデザイナーの三浦が半年前に中国の工場で死にまして。以後半年、ツイッターは、メキシコでプロレスやりながら時計作ってたジュニアが書き込んでました。ジュニアといっても弟です。千原兄弟と同じで」と語り始めた。
デザイナーの死去という悲劇があったとはいえ、経営上の問題もあったのか。
「この数年で為替は(1ドル)90円から120円、中国の人件費は1・5倍とコストが上がって儲からなくなったから…ではないです。大手さんから依頼を頂くようになり、先方の品質に合わせて物作りするのがしんどくなった…わけでもないです」
フランク三浦は「完全非防水」をうたい、説明書に「すぐ壊れます」と書くような時計で、それもウケた要因だった。しかし、メジャーになるにつれ予想外の事態が起こるようになったという。
「中国で製造しているから1時間の時差があり、修正して出すんですが、検品で気づかなかった中国時間のままの時計を買った客から『最初から1時間遅れてる』と執拗な抗議がありまして。面白がって作った時計だったのに、マスになるにつれ困ることが増えました。為替と世間の変化には勝てなかったんです」
今後の展開は弟のジュニアが握っているというが、下部社長は「フランク三浦として新たな時計を作ることはもうありません。在庫分のみです」と断言した。
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