タレントのマツコ・デラックス(49)と関ジャニ∞の村上信五(39)がMCを務める日本テレビ系「月曜から夜ふかし」(月曜午後11時59分)が来年4月から、放送開始が2時間繰り上げられて午後10時に昇格することが分かった。かねて芸能界引退を口にするマツコだが、これでは辞めたくても辞められない!? 一方、野心がみなぎる村上は歓喜しているという。

「もう夜更かしじゃなくない?」

 2時間繰り上げを聞かされたマツコと村上は、思わずこう苦笑いしたという。

「夜ふかし」は2012年4月からスタートして以来、放送は午前(深夜)0時枠。各自治体をマニアックに深掘りしたり、取材相手をイジったりする番組で、株主優待で生活する「桐谷さん」こと将棋棋士の桐谷広人氏らをブレークさせた。

「たまに番組内容がコンプライアンスに抵触しそうになって騒ぎを起こしますが、局内の評価は良好。今年は元日午後9時から『月曜から夜ふかし』の正月特番を放送し、来年も元日午後9時から正月特番を放送することが決まっています。来年4月で放送丸10年を迎えるタイミングで2時間繰り上げの昇格となりました」(テレビ局関係者)

 昇格となれば、普通はうれしいものだが、MC2人の心境はそれぞれだ。

 マツコは昨年からしばしば、バラエティー番組で芸能界引退を口にしている。今年11月には日テレ系「マツコ会議」で「どのタイミングで私は身を引こうかなってずっと考えている」と告白した。

「マツコさんは、近年のテレビはコンプライアンスの規制やSNSの反応が厳しく、テレビに限界を感じている。『夜ふかし』も2時間繰り上げで昇格すれば、深夜帯ならではのエッジが薄まりそうで、マツコさんは複雑なのでは」(同)

 現在、民放キー局とTOKYO MXのレギュラーは計7本。「夜ふかし」の時間昇格でさらにハクがつく。

「テレビマンたちはマツコさんを辞めさせる気はないようです」(同)

 一方、野心がみなぎる村上は歓喜している。

 今年の東京五輪のフジテレビ系番組でメインキャスターを務めたのに続き、来年2月の北京冬季五輪でもメインキャスターを任された。

「かねて『NHK紅白歌合戦』の司会を熱望しています。すっかりネット全盛の時代ですが、テレビが大好きみたい。『夜ふかし』の昇格も大喜びしているそうです」(芸能プロ関係者)

 なお、「夜ふかし」が午後10時に昇格する改編に伴い、「しゃべくり007」(月曜午後10時)も1時間繰り上げて同9時に昇格。「人生が変わる1分間の深イイ話」(同9時)は終了する。

 自身の去就を模索するマツコだが、逆に辞めにくくなっている状況とは何とも皮肉だ。