日本を代表する俳優であり、歌手でもあった高倉健さんが昨年11月、死去した(享年83)。健さんは映画の撮影のため、忙しく国内外を駆け巡っていたが、プライベートの部分はほとんど明かされていない。沖縄県・西表島にある超高級リゾートホテルは、健さんの“隠れ家”となっていたが、これを知っていたのは地元の人たちだけだった。今、このリゾートホテルは廃虚になっている。

 廃虚近くに住む50代男性は「健さんがお忍びで来ていたのは、1980年代だったけど、買い物に出てきたところをみんな目撃していたよ。もう何十年も廃虚になっているけれど、最近は20代から30代の女性が来ることが多くなったよ。どこからそんなことを調べてくるんだろうね? あそこに行く女性は、隣の石垣島で花を買ってくるんだ。そして、健さんが寝泊まりしていた部屋や門の前に手向けていくんだ。このままいくと“聖地”のようになるだろうね」と明かす。

 元超高級リゾートホテルには、いくつかのコテージがあるが、健さんが使っていたのは、その中でも一番高級なところだったという。2階部分にある寝室は30畳ほどで、大人が3~4人寝ることができる木製の大型ベッドが置かれている。

 ほかに約10畳のバスルームに15畳ほどのキッチン。そして、屋上から眼下に見える風景は、まばゆいばかりのマリンブルーの海が広がる。

「1泊ン十万円したんじゃないかな。会員制だったから、一般の客は泊まれないようになっていたね。健さんは名誉会員のような存在だったから、すべての施設を自由に使っていたよ。あそこには、あらゆるぜいたくがあったね」(同)

 中庭には、ゴルフコースも併設されていた。健さんは、このコースでプレーを楽しんでいたことだろう。現在は地元の人たちが草刈りをしているので、誰でも使うことができるため、週末ともなると、小中学生がプレーを楽しんでいる。

 5月の西表島は、一年のうちで最も過ごしやすい。これからもっと多くの人たちが訪れるようになれば、この廃虚が“高倉健の聖地”になる日がくるのかも知れない。