日本サッカー協会の田嶋幸三会長(63)が、12日に行われたカタールW杯アジア最終予選のオーストラリア戦(埼玉)での日本サポーターによる違反行為を謝罪した。

 オーストラリア戦では、日本側のサポーターからスタジアム内で禁止されている声を出しての応援や応援歌を大声で歌う行為が見られた。

 今回の試合を主催した協会では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため声を出す応援を禁止行為としており、一部サポーターによる問題行動が試合後に波紋を広げていた。

 13日にオンラインで取材に応じた田嶋会長は「しっかりしたルールにもとづいて、お客さんを入れられる。もしそういうことがあったならおわびしないといけない」と謝罪。そして「ルールの中ではしっかりとやることを私たちも徹底していきたいと思っている」と今後の最終予選のホーム戦などで同様の事態が起きないよう再発防止に努める構えだ。

 同組最大のライバルである強豪オーストラリアを相手に終盤の決勝点で劇勝した展開もあり、サポーターの心情も分からないわけではないが、ルール破りは反省が求められそうだ。