ボートレース桐生のGⅠ「開設64周年記念 赤城雷神杯」は3日、最終日を迎え、第12Rで優勝戦が行われ、毒島誠(群馬=36)がイン逃げ快勝! 2015年9月の開設59周年以来、地元周年2度目の制覇、GⅠでは今年4月の多摩川66周年以来となる通算11度目の優勝を飾った。
 
 最終日は優勝戦前まで逃げ決着が11連発! 全レース1コースが逃げるという〝イン盤石〟となっていたが、その流れに地元エース・毒島もしっかりと乗った。

 ピット離れで大外6号艇・吉田拡郎(岡山=38)がのぞいて5コースを奪取。外側2艇が入れ替わった〈123/465〉3対3となったが、こんな動きも毒島にとっては〝どこ吹く風〟。インからコンマ12の好スタートを決めると、難なく先マイ。

 コンマ10のトップスタートを決めた3号艇・山口剛(広島=38)がまくり差しで迫ったものの「3番(山口)が見えたけど、出口の押しが良かった」と、抜群の舟足を生かして振り切り、独走態勢を築いた。

 レース後は「1Mはめっちゃいいターンができました。今節はすごくリラックスして臨めたし、(優勝できて)すごくうれしいです」と、会心のレースに笑顔がはじけた!

 この優勝で地元周年記念競走は2度目の制覇となるが「前回はどうしても欲しくて欲しくてたまらなかったけど、(今回は)1回取れていたので気楽な気持ちでした。自分が頑張ることで恩返しになるのかな。自分よりも(大会が)盛り上がるようにフラットな気持ちで臨めました」と自然体が勝利を呼び込んだ。

 これで2020年獲得賞金も9341万円として、ランク第4位に浮上。年末の大一番・平和島SGグランプリへ、ベスト6シード入りも見えてきた。「4位ですか。頑張りましたね」とニヤリ。そして「(今後も)しっかりといい調整をしてまた、(気持ちを)切り替えて、一から頑張ります」と今月末の蒲郡SGチャレンジカップから続く、年末のグランプリロードに向けて、さらなる飛躍を誓った。