経済産業省の「IT導入補助金」を不正受給したとして、詐欺容疑でテレビ朝日のセールスプロモーション局ソリューション推進部長の三田研人容疑者(49)が大阪府警に逮捕されたことが9日、明らかになった。

 2018年9月から19年1月にかけて、共犯として逮捕されたホームページ制作会社代表取締役などと共謀し、国から補助金計900万円をだましとった疑い。

 それにしてもテレ朝は不祥事続きだ。昨年8月には同局社員ら10人がコロナ禍にもかかわらず、東京五輪の打ち上げとしてカラオケ店でバカ騒ぎし、20代女性が退店時に店の2階から転落して骨折。9月には社員が東京五輪関係者用の非売品ピンバッジをメルカリで転売したと報じられた。

 いったい三田容疑者はどういう人物なのか?

 テレ朝関係者によると「バリバリの営業畑」で、新規事業などを開拓していたという。別のテレ朝関係者は「三田は某大企業の一族という血筋でバリバリのエリートだが、強引な手法が批判されることも。『金を稼げればなんでもいい』という姿勢が今回の逮捕につながったとしたら、非常に残念」と話す。

 テレ朝は「大変遺憾であり、捜査の進展を見守った上で厳正に対処する」としたうえで、逮捕容疑については「業務外での私的な行為と見られ、当社業務との関連は現状確認されておりません」としている。