張本勲氏に海の向こうから“降板圧力” 大谷翔平への差別発言で米解説者が一発退場

2021年08月21日 05時15分

炎上する張本勲氏
炎上する張本勲氏

 エンゼルスの大谷翔平投手(27)に対する差別問題が野球評論家・張本勲氏(81)にも波及だ。メジャーリーグの殿堂入りした大投手が先日、野球解説を務めた際、差別的だと言われて即無期限停止処分となった。アメリカの迅速な対応を見て、張本氏がレギュラー出演する「サンデーモーニング」を放送するTBS内から〝降板圧力〟が高まっている――。

「うちはあまりにも世界の潮流とかけ離れてしまっている」

 こう憤りながら話すのはTBS関係者だ。

 張本氏は8日放送のサンモニで、東京五輪ボクシング女子フェザー級で入江聖奈が金メダルを取ったことに対し、女性&ボクシング蔑視発言を繰り出して大炎上。日本ボクシング連盟からも抗議文が届き、15日放送で謝罪した。ただ、とても本心から反省しているとは思えない謝り方、さらに謝罪コメントを女性キャスターに読み上げさせたことで、またまた批判が殺到した。

 それでも降板や謹慎といったアナウンスはなく、このまま番組に居続けることになりそうだが、予期せぬことが起きた。17日のメジャーリーグ・タイガースVSエンゼルス戦のテレビ中継で、解説を務めたジャック・モリス氏が大谷対策を聞かれ「ベリー、ベリー、ケアフル(とてもとても慎重に)」とコメント。しかしその言い方はアジア人をマネたアクセントだったことから差別的と批判され、翌日には中継テレビ局から無期限停止処分となり、解説席に座れなくなった。

 現役時代は東映(日本ハム)、巨人、ロッテと渡り歩いた張本氏は、20日に巨人への移籍が決まった中田翔と同じ背番号10のユニホームを身にまとい、日本プロ野球初の3000本安打を達成した大打者だ。一方のモリス氏もタイガースを中心に活躍し、メジャー254勝をあげて野球殿堂入りを果たした。背番号47はタイガースの永久欠番となっている。

「いくら野球で多大な実績があるとはいえ、そんなことは関係ない。モリス氏にどこまで揶揄する気持ちがあったかは分からないが、差別的と取られたことで、すぐに無期限停止処分となった。これがワールドスタンダードです。一方、張本さんはちょっと謝っただけで居座るわけですから、何も処分を下せないTBSは非難されてもしようがないし、情けない」(前出TBS関係者)

 この問題で共通しているのは、当事者の入江、大谷とも特に問題視していないこと。入江は取材に「特に何も思っていません」と回答。大谷も「個人的には気にしていない」としている。

 しかし当事者が良ければノープロブレムというわけにはいかない。当事者以外にもこれらの言動を不快に思ったアジア人や女性は存在しており、差別や偏見を助長しかねない。だからこそモリス氏にはすぐに処分が下されたのだ。

 ダメなものはダメというのが現在の社会の共通認識であり、張本氏への対応の甘さ、異例さばかりが浮き彫りになっている。

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