ゴマキ弟・後藤祐樹が“闇落ち”懺悔 刑務所で壮絶イジメ、目の前で積まれた「3億円」

2021年06月10日 17時15分

左から後藤祐樹、家田荘子

 あなたの話をお聞かせください――。作家で僧侶の家田荘子氏が気になる人物に迫る「駆け込み寺」対談編。話すことで自身を見つめ直し、人生の学びを見いだす。今回のゲストは、元「モーニング娘。」後藤真希の弟・後藤祐樹氏(34)。2000年にソニン(38)とユニット「EE JUMP」でデビューするも、未成年でのキャバクラ通いなど素行不良で02年に芸能界を引退。07年には強盗傷害で逮捕され服役。懺悔(ざんげ)と家族への思いを語った。 

 家田氏(以下、家田)わずか2年で芸能界を引退。

 祐樹氏(以下、祐樹)キャバクラが原因になってるけど、(会社に残るために)社長から提案された条件があったんです。縛られてまで芸能界にいなきゃいけないのかなって。それだったら辞めます、と。

 家田 引退しても周りが放っておかない。

 祐樹 引退してからの方がいろんな人が近寄ってきた。ダークな方に引き込もうとするような。地元の後輩から銅線(盗み)の話を振られて。ちょうど北京五輪の時期と重なって一回銅線を盗みに行って、一晩で何十万円。件数でいうと3桁ぐらいやった。(稼ぎは)分配してたけどトータルで言えば多分4桁ぐらい。

 家田 悪いことしてる自覚は?

 祐樹 自覚はあったので毎回、逮捕されるんじゃないかと不安でした。その時は精神状態もおかしかったと思うんですけど、悪いことと分かっていても誰かにそれを正されるようなことを言われると逆に反発したくなってました。本当に理不尽だったと思います。 

 家田 裏社会の人とつながっていた。

 祐樹 つながってないです。売りさばいてたのは外国人なので。

 家田 そして逮捕。

 祐樹 その時もまだなんとも思ってなかった。(窃盗で)すぐ出れるもんだと思ってたんで。

 家田 強盗も加わり判決が5年半。

 祐樹 求刑が8年。聞いた時は足から崩れるんじゃないかってぐらい衝撃を受けました。その時点で執行猶予もないし。実刑で何年行くんだろうと不安でしかなかった。

 家田 行った先が少年刑務所。20歳超えてても。

 祐樹 基本的に26歳までが少年刑務所ですね。

 家田 刑務所よりも厳しくないんじゃないかと想像するんですけど。

 祐樹 少年刑務所がたぶん一番きついと思う。いじめ問題もそうですけど。水飲みって言われる1リットルのヤカンに水道水を入れて、ひたすら飲まされる。ヤカンで10杯飲んだことあります。真冬とかにやったりするので本当に震えが止まらない。

 家田 真希さんは面会にいらっしゃいました。

 祐樹 事務所から自粛してほしいと言われてたけど「家族なんで」と来てくれました。

 家田 懲役中にお母さんが亡くなられた。

 祐樹 近くに行くこともできないですし、何をしていいか分からなかった。喪に服す期間があって、1人きりの部屋に3日間過ごす。逆にそれがつらかったですね。みんなと話してた方が気が紛れる。本当に地獄でした。

 家田 お姉さんたちが面会に来てくれた。

 祐樹 正常でいられないくらい泣きましたし姉3人も泣いてました。「帰りを待ってるし、これからもきょうだい仲良く協力し合っていこうね」って言われて、そのひと言が救いになりました。

 家田 刑務所を出てからは。

 祐樹 首の入れ墨でなかなか仕事が見つからなかった。誘いはビデオの出演依頼があって目の前に現金で3億円積まれた。でも姉にもう迷惑を掛けられないので断りました。

 家田 首の入れ墨を後悔したことは。

 祐樹 後悔したことはないですね。でも、母親が亡くなる前に「首だけは消してほしい」と言われたのでいずれ首は消します。

 家田 昔を思い出すことはありますか。

 祐樹 ありますね。むしろ辞めてここ数年ですかね。頑張ってたら今どういう立場にいたのかなとか。もう一回とかそういう気持ちにはならないですけど。

 家田 今、ヤンチャしてる人たちに。 

 祐樹 自分が過ちを犯した時に悲しむ人の顔が一番大事。二度と自分を大切にしてくれる人たちを悲しませたくない。そういう気持ちを常に持ってほしいですね。

【家田荘子氏、対談を終えて】

 後藤祐樹さんのお話を間近でお聞きしている間、後藤さんのご家族の愛情をとても感じました。いい女性と結婚されたと。また、奥様の実家の愛情も強く感じました。

 後藤祐樹さんは、長く男1人家族でしたから、奥様の義父や会社の人々などから、これまでと違った形の心の温かさを感じ、それに誠意を持って応えているといった日常が感じられました。

 人は時々、ちょい悪や、よくない方向に引かれる時があります。後藤祐樹さんにもあり、行動まで起こしてしまいました。が、今は、穏やかに過ごすことの大切さを抱きしめていらっしゃるように、私には感じられました。とてもきれいなまなざしでした。

☆いえだ・しょうこ 7月22日生まれ、愛知県出身。日本大学芸術学部放送学科卒業。女優、OLなど10以上の職歴を経て作家に。大ヒット映画「極道の妻たち」の原作者として知られる。1991年に「私を抱いてそしてキスして―エイズ患者と過ごした一年の壮絶記録」で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。2007年高野大学にて伝法灌頂を受け僧侶となり、住職の資格を持つ。ユーチューブ「家田荘子チャンネル」を配信中。

☆ごとう・ゆうき 1986年7月10日生まれ、東京都出身。姉は元「モーニング娘。」の後藤真希。姉のイベントに来場した際にスカウトされ、2000年にソニンとダンスボーカルユニット「EE JUMP」でデビュー。15歳だった02年にキャバクラ通いと飲酒を週刊誌に報道され謹慎、後に芸能界を引退。18歳で結婚し、3人の娘をもうける。07年には強盗傷害容疑で逮捕、懲役5年6月の実刑判決を受ける。出所後に離婚、15年に一般女性と再婚。現在は義父が経営する空調設備会社に勤務している。

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