千葉県九十九里浜で「ハマグリ大量打ち上げ騒動」 大地震前の予兆か?

2020年11月19日 11時30分

砂浜は大量のハマグリで埋めつくされた(提供写真)

 大量のハマグリ打ち上げは何のサインなのか? 千葉・九十九里浜の海岸で、今月11日から大量のハマグリが海岸に打ち上げられている。原因は不明で、県や地元の漁協も対応に苦慮している。神奈川・三浦半島で発生している異臭騒動と合わせ、大地震の前触れとして警戒する声も上がっている。

「これだけの規模のハマグリが打ち上がったのは、なかなかない」と、千葉県の漁業担当者が困惑を隠せない、ハマグリの大量出現だ。
 県によれば、北は匝瑳市堀川浜から南は長生郡までの約40キロにわたる海岸に11日夜から断続的に打ち上げられたハマグリが見つかっている。

 その数はあまりに多すぎて、県や漁協でも把握できないほど。エリアによっては集中的に打ち上げられている箇所もあり、数千個レベルでは収まらないとみられる。

 気になるのは原因だが、現時点では全くもって不明。最近、天候の異変や、海水に異常があったこともないという。県の水産総合研究センターは貝を持ち帰り、調査しているが、「(生きている貝は)砂に潜ることができるし、特に痩せたりもしていない。これだけの数ですから、誰かがばらまいたということはなく、自然現象です」。

 九十九里沖はハマグリの絶好の漁場として知られるが、生息環境の変化で漁獲量は増減が激しく、その生態もまだ謎が多い。海岸に打ち上げられたことは過去にもあるというが、県では「平成元年(1989年)の夏場にある程度のハマグリが打ち上がった記録があるが、今回は規模が大きい」と、過去に例を見ないという。

 この謎の現象に対し、防災関係者の間では、大地震の前触れとなる「宏観(こうかん)現象」ではないかと危惧する声が多い。東日本大震災の前にもクジラやイルカの大量打ち上げ、深海魚のリュウグウノツカイが漂着したことなどが、宏観現象だったのではないかといわれている。科学的根拠はないとされているが、無関係とも言い切れないため、独自で情報収集している自治体もある。

 防災アナリストの金子富夫氏は「今年6月から、横須賀や横浜など三浦半島で発生している異臭はいまだ原因が分かっていません。そこに今回のハマグリ大量打ち上げ。関東エリアの東と西ですから何らかの地殻変動が起きていて、連動している可能性がある。大地震が起きる前の予兆現象かもしれないと、自然からの警鐘ととらえた方がいい」と話す。

 日本は現在、新型コロナの第3波が到来しているさなかだ。金子氏は「もし、この状況で首都直下地震が発生したら大変なことになる。東京はもちろん、国内の医療態勢が逼迫している中で、何十万人ものケガ人が発生すれば、東京崩壊、日本崩壊にもなりかねない」と心配する。

 その上で金子氏は「食料品の買い置き、緊張感ある生活形態、地域社会のあり方の考え直しなどをさらに継続することが、コロナ禍で発生するかもしれない大規模地震への備えになる」と説く。コロナ第3波と大地震は、最悪のダブルパンチだけに発生しないことを祈りつつ、用心するに越したことはない。