ハリウッド映画出演の超ハイスペック女優・水原碧衣はジャッキーオタクだった!?

2020年10月05日 11時30分

「フェアウェル」について語る水原

 全米でわずか4館の公開からスタートしながら大ヒットを記録し、主演のオークワフィナが今年のゴールデン・グローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞するなど、アカデミー賞のノミネートも期待された映画「フェアウェル」が日本でも2日から公開中だ。その中で輝きを放っている日本人女性がいる。水原碧衣(あおい=年齢非公表)だ。その素顔は京大、早大法科大学院、中国・北京電影学院首席卒業という超高学歴。その素顔に迫った。

 同作は、中国で暮らす末期がんを患った祖母に病を悟られずに会うため、日本や米国で暮らす家族がウソの結婚式を口実に帰郷するというヒューマンコメディー。

 物語の重要な役どころとなる言葉が通じない日本人花嫁を演じた水原。自身の演技について「私はきっちり設計して演技に入るタイプなんですが、夫役の男性が感じるまま演じる人で、まったく打ち合わせできませんでした。作品を見たら、私の動きはカチコチだし、アホ面でキョロキョロしてて自分の表現したいものが出せていなかった」と当初は不満だった。

 だが、米国在住の日本人映画監督から「これまでのハリウッド映画に出てくる日本人は、片言の怪しげな人か、ステレオタイプな日本人の2パターンだった。ハリウッド映画史上、一番リアルな日本人で良かった」と褒められ「何回か見てるうちに、これはこれでいい味が出てるのかも」と考え直したとか。

 そんな水原は三重・桑名市出身で京都大学法学部卒。高IQの持ち主だけが入会できるMENSA会員で、親からは「医者か弁護士か公務員になれ」と育てられたが、幼いころからジャッキー・チェンが好きで、映画「レオン」のヒロイン、マチルダの演技をまねするような少女だった。

 京大卒業後、早稲田大学法科大学院に進学したが「女優の夢をくすぶらせたままじゃなく“ケリ”をつけるため」と中国の北京電影学院に留学。史上初となる留学生の首席卒業をやってのけた“ハイスペック女優”だ。

 今作の出演に至った経緯は不思議なものだった。

「謎の男性から『今からオーディションがある』と電話があって、映画かドラマかも教えてくれず、翌日に日本へ帰る予定だったので、断ったのですが『近くまで来てる』と押し切られて会場に連れて行かれ、日本語で結婚式のスピーチをしたら、ディレクターが『見たか、これが演技だ』って大喜びしてました。今までで一番演技しなかったのに(笑い)」

 帰国後、東京・新宿で友人と食事していると再び連絡があった。

「『フェイスタイムするからよろしく』って。『友人と食事してるので無理』って言ったんですけど、仕方なくレストランのお手洗いから『こういう事情なんで行けないです』って自撮りして送ったら『OK』って決まりました。今思えば、言葉が分からない花嫁役なので、アワアワしている感じが、ルル・ワン監督が欲しい雰囲気だったのかもしれないです」

 自身の結婚観について聞くと「母にずっと言われている見合いをロサンゼルスでしようって思ってるんです。日本だと学歴や、海外にいたとか、女優をしているとか言いづらい感じになって結婚はあきらめてました。でも、ロスでは年齢や職業を気にせず受け入れてくれる。ここでなら望みあるかも。婚活するならアメリカかな」。

 今年は「プランが詰まっている1年だった」が、新型コロナ禍ですべてが狂った。それでも「桑名に戻って地元でもできることがあった。(コロナが)ひと山越えている状況の中国から『一緒にやろう』と声をかけてもらってますが、今年は日本でできることをしたい」と前を向いている。

 水原が再びハリウッドをはじめ、海外で躍動する日を待ちたい。