急死した女子プロレスラーの木村花さん(享年22)に関して、芸能活動のマネジメントを委託していた芸能事務所「WALK」の“契約解消”が波紋を呼んでいることが本紙の取材で分かった。

 花さんは「テラスハウス」に出演した際の言動が、SNS上で誹謗中傷されていた。同番組は打ち切りが発表されたが、責任を問う声が日増しに強まっている。

 そんな中、「WALK」は27日に公式サイトで「木村花さんに関するご報告」として「ご本人のお申し出により、本年3月末日をもって、弊社との間の契約を合意により解消しております」と発表した。しかし複数の関係者の話を総合すると、花さんが契約解消を申し出ていた事実はあるものの、実際には事務所側がそれを拒んで難航。所属していたプロレス団体「スターダム」も芸能活動には一切関わることができなかったという。

 花さんと親しかった関係者は「もちろん最初は本人の希望で番組に出演していたけど、年末ごろからは『やめたい…』と漏らしていた。事務所との話し合いにもなかなか応じてもらえずに悩んでいた」と明かす。4月以降は双方で弁護士を立てて話が進められていたが、花さんが亡くなるまで正式な契約解消には至っていなかったようだ。

 ある芸能関係者は「花さんは亡くなった当日まで公式ホームページの所属タレントに掲載されていたんです。普通であれば契約解消と同時に写真を外すはずですけどね…」と指摘。さらに「百歩譲って契約を解消していたとしても、収録時期と3月の状況を振り返れば、番組だけでなく所属事務所に管理責任は当然あると思います。今回の発表は責任逃れに見えてしまいます」と断罪した。

 精神的に追い詰められていた花さんを周囲がフォローしてあげられる態勢を、なぜ整えられなかったのか。1人で思い悩んでいた心境を察するとやりきれない。