巨人の新監督に就任した松井秀喜氏(52=ヤンキースGM付特別アドバイザー)が23日に、都内で行われた記者会見に臨んだ。

 松井氏は紺のスーツにストライプ柄のシャツ、ドット柄のネクタイの装いで登場。表情は晴れやかだった。

 同席した山口オーナーによると、松井氏への監督要請はレギュラーシーズン全日程が終了して数日後のことだったという。松井氏は当時の心境について「嬉しかったです。やはり私にとってどこに行っても心の中にジャイアンツがあったんです。本当は長嶋監督にもこの姿を見ていただきたかったという気持ちは正直あった。でもここで受けなくちゃいけないと」と振り返った。

 決断の背景には家族の支えもあった。「何よりも大切なのは私の家族です。後押しがないと、ここに来ることはできなかったと思います。しかし、その後押しを受けて、ここで自分自身立ち上がった。今はただ前を見て、今後のジャイアンツの力になりたいという気持ちであります」と力強く所信を表明した。

 昨年、長嶋茂雄さんが亡くなった際には、ニューヨークから緊急帰国し、長嶋さんの自宅で2人きりの時間を過ごした松井氏。当時、「長嶋さんと生前約束したこともあります。その約束を果たしたいなと思います」と語っていた。その「約束」が将来的な巨人監督への就任を意味していたのではないかとの見方は、ファンの間で広がった。

 会見で「約束」の真意について問われると、松井氏は「自分自身、そんなことを言うつもりは全くなかったんですけど、自分の発言によって、いろいろな憶測が飛び、当時のチームにすごく迷惑をかけたと思っています。言うべきじゃなかったと思っております」と説明。

 さらに「ということで、私の中では自主撤回しておりまして、皆さんがご自由に考察してください」と笑みを浮かべ、「これが答えかもしれないし、答えじゃないかもしれない。これはやっぱり言うべきじゃなかった。私と長嶋さんだけのものだったというところにもう戻っております」と2人の記憶を胸にしまった。