球団史上初のリーグ連覇を達成した阪神ナインは、5日に本拠地の兵庫・西宮へ凱旋。翌6日の広島戦(甲子園)終了後には、藤川球児監督(46)の胴上げやペナント授与式などが行われる見込みだ。

 3日の広島戦(マツダ)の試合前時点で優勝マジックを「1」とし、圧倒的優位に立っていた猛虎。「さすがにもう決まっただろう」との楽観論も外部には漂っていたが「最後の最後まで冷や汗ものだった。あの日、巨人がDeNAに負けていなければ、どうなっていたかは分からない」と球団関係者は振り返る。

 優勝決定が4日へずれ込めば、広島から横浜への長距離移動を経てDeNA戦。ハマスタでの屈辱的な猛虎胴上げ阻止とCSアドバンテージ回避がかかっていた相川ベイが、死に物狂いでホーム最終戦に臨むのは火を見るより明らかだった。

ビールかけでは、シーズン中ではお目にかかれぬ笑顔を見せた阪神・藤川監督
ビールかけでは、シーズン中ではお目にかかれぬ笑顔を見せた阪神・藤川監督

 事実、当該の一戦は延長11回までもつれ込む〝泥試合〟に。条件の違いこそあれ、守護神・工藤が最後に打ち込まれ、1―2のサヨナラ負けを喫した。

 今季最後の甲子園3試合は、6、7日の広島戦と8日のヤクルト戦。球団OBは「新井監督の続投が決まってから、広島戦は8勝2敗と好調。来季への再生をかけ、モチベーションを一新した若いチームとの対戦は怖かった。単なる消化試合という位置付けではなかっただろう」との見方を示していた。

 主将の坂本誠志郎捕手(32)も「たったひとつの試合に勝つことの難しさを痛感したシーズンだった」と振り返っていた通り、投打に充実した戦力を揃えていても143試合のペナントレースを制するのは容易ではなかった。歓喜の夜に人目をはばからず号泣した藤川監督の涙が、何よりもそれを物語っていた。