“かわいい”の、その先へ――。福岡を拠点にモデル、リポーターとして活躍するタレントの阿部桜々(25)は、かなりの負けず嫌い。高校は進学校で、学年2、3位をキープ。現役で国公立大に合格し、卒業した。モデルとして8キロ減量するなど努力を惜しまない一方、思うように仕事がない時期には何度も辞めようと思ったという。明るい笑顔の奥にのぞく、飾らない素顔に迫った。

25歳になった阿部桜々
25歳になった阿部桜々

 ――芸能界に入ったきっかけは

 阿部 小学生の時からダンスをしていて、小学6年生の時にイベントでスカウトされました。当時163センチぐらいあって、モデルから始めました。それまでは「モデルをしてくれませんか」と言われても断っていたんです。恥ずかしかったんだと思います。最初は週1回の習い事みたいな感覚でした。

 ――家族の支えを感じるのは

 阿部 母が今でも毎朝おにぎりを作ってくれるんです。「頑張ってね」って渡して、玄関から手を振ってくれる。その時が一番「頑張ろう!」って思います。今日も持ってきました(笑い)。一番好きなのは梅かつおで、よく入っています。

 ――高校時代はかなり勉強した

 阿部 めちゃくちゃ勉強して、学年2位とか3位とかでした。結構、負けず嫌いで、2桁になりたくなかったんです。でもチアや体育祭、友達と遊ぶことも全部したくて、睡眠時間が3時間ぐらいの時もありました。芸能界はいつどうなるか分からないので、第2の人生も考えて国公立大に行きたいという思いもありました。

 ――自身のSNSでは「かわいい」というコメントも多い

 阿部 いつになってもやっぱり「かわいい」って言われるとうれしいです。もっと言われたいです(笑い)。昔から「笑顔がすてきだね」と言ってもらうことも多かったので、チャームポイントは笑顔かなって思います。

 ――モデルとして自信を持っている武器は

 阿部 ウオーキングです。小学6年生から週1回ずっとレッスンを受け、本当にびしばし鍛えられました。東京ガールズコレクション(TGC)で前のモデルさんがすごくゆっくり歩いて、後ろが詰まった時も、時間をうまく稼ぎながら歩くことができて、本当に練習していて良かったと思いました。

 ――体形を維持するために続けていることは

 阿部 水泳です。週2、3回、1回に1~2キロ泳いでいます。TGCが決まった時に、もうちょっと痩せたい、しっかり締めたいと思って始めて、8キロ痩せました。グルメロケを全力で楽しめるように泳いでいる感じです(笑い)。

 ――ロケの仕事で尊敬している人は

 阿部 高田課長さんです。本当に食べるんですよ(笑い)。食べ物のロケで3軒回っても全部ちゃんと食べる。お店の方への気配りもすごいし、料理が熱くても、おなかいっぱいで食べるのがきつくても、それを見せない。どこでも課長といたら、その土地がすごく楽しそうに見えるんです。

高田課長(左)と阿部桜々(提供写真)
高田課長(左)と阿部桜々(提供写真)

 ――モデルからテレビの仕事へ進んだきっかけは

 阿部 大学1年生の時に「テレビに出たい」と思うようになりました。モデルだけじゃなくタレントもしたくて、自分から今の事務所に移籍しました。前の事務所の社長も「この子いい子なんで、よろしくお願いします」と送り出してくださいました。

 ――TNC「ももち浜ストア」のオーディションはどんな内容だった

 阿部 たくあんのお菓子を出されて、それを食べてどうしゃべるかというオーディションでした。その時に「うん、エモい」って言ったんです(笑い)。それが多分、プロデューサーさんの目に留まって、その日に「決まりました」と言われました。生まれた時からある番組なので、今までやってきたことが間違いじゃなかったんだなって思いました。

 ――今年4月は自身にとってどんな時期になった

 阿部「Zちゃんと昭平さん」に出演してから、ずっとスタジオに出るのが目標でした。3年半ぐらいコーナーをやらせていただいて、今年4月に念願のスタジオ出演がかなって、自分のコーナー「コスパ桜々のお得満開」も持つことができました。人生のターニングポイントです。でも、今からがスタートだと思っています。

 ――NHK連続テレビ小説「おむすび」への出演は

 阿部 最初に受けたオーディションには落ちたんですけど、後からガングロヤンキーギャルの役で声をかけていただきました。祖母が朝ドラを見るので、うれしくてすぐ電話しました。メイクさんには「ごめんね、かわいくなくするけんね」って言われて。2時間ぐらいかけて茶色く塗って、祖母にも「さっちゃん、どれ?」って言われました(笑い)。

 ――撮影現場で印象に残っていることは

 阿部 すごく寒い時期だったんですけど、橋本環奈さんが自ら私たちのところに来て「寒いから一緒に入ろう」って控室に入れてくださったんです。本当に心優しい方だなって。そういう気配りができる方ですごいなと思いました。

ハートマークを作る阿部桜々
ハートマークを作る阿部桜々

 ――これまで仕事を続ける中で苦しい時期は

 阿部 いっぱいあります。本当に何回も辞めようと思いました。オーディションにめっちゃ落ちたり、全然仕事がなかったり…。SNSも頑張って出しても伸びなかったり、フォロワーさんが減ったりして「このまま大丈夫かな」と思う時もいっぱいありました。

 ――そんな時に支えになったものは

 阿部 ファンの方です。「頑張ってね」というコメントを見ると、「もう1回撮りに行こうかな」「もう1回カフェに行ってみようかな」って思えるんです。街で「桜々ちゃん、応援してるよ」と言ってもらうこともあって、「もうちょっと頑張ってみようかな」を積み重ねて、ここまで来ました。

 ――これからどんな存在になっていきたい

 阿部 モデルもリポーターも両方続けたいです。自分から企画も提案していきたいし、自分の番組やコーナーももっと持ちたい。モデルとしてもいろいろなブランドのお仕事をしながら、福岡では番組を持っているような女性になれたら。地元の方に愛されるリポーターになりたいです。

☆あべ・さくら 2001年8月31日生まれ、25歳。福岡県出身。身長166センチ。小学6年生でモデル活動を始め、北九州市立大を卒業。TNC「ももち浜ストア」の「コスパ桜々のお得満開」、RKB「チャギハ!」などに出演。24年、NHK連続テレビ小説「おむすび」に出演。CGE所属。