22日のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」第11回で、近江・浅井家の当主長政(中島歩)に嫁いだお市の方(宮崎あおい)の手鏡を巡るエピソードが展開した。
後に太閤となる豊臣秀吉(池松壮亮=現在は木下藤吉郎)の弟秀長(仲野太賀=現在は木下小一郎)を主人公としたドラマ。11回では、上洛を果たした織田信長(小栗旬)がお市への京土産として手鏡を長政に託す場面があった。
お市が箱を開くと、鮮やかな薄オレンジ色の布に包まれた手鏡が目に入った。紅色のひもが括られている。長政は「忙しさのあまり気が回らなんだ」と〝手ぶら〟をわびるが、部屋を出た後に廊下で立ち止まり、懐から同じような手鏡を取り出して見つめた。箱入りではなく、包んだ布も白色で、華やかさに欠ける。義兄の贈り物を前に、同種のものは出すに出せなかった。
そんな夫の姿をこっそり後ろから見ていたお市は、「まこと、優しいお方」とつぶやく。それはほめ言葉というよりは物足りなさを示唆。直前に長政は「織田殿のような強き武将になれそうもない。すまぬ」とお市にこぼしていた。
お市は義父である「大殿様」こと久政(榎木孝明)から「そなたはもう浅井のおなご。織田のことなど忘れよ」とクギを刺される。後に、大殿従者が手鏡を火にくべてしまう。長政はやけどをしてまで拾い出すが、お市はいつまでも「織田」を捨てられない自分が悪いと受け止めた。
そしてラスト、焦げた手鏡をしまい込んだお市は、卓上にある別の手鏡を満足げに見やり、自身を呼んだ夫のもとへ向かった。手鏡のひもは薄オレンジ色。長政が買ったものだった。このシーンでお市は無言。第10回で見せた、信長を助ける政略結婚ムードから一変し「浅井のおなご」としての覚悟を浮かび上がらせた。
X(旧ツイッター)では「長政からの手鏡を嬉しそうに見つめるお市がよかった」との反応も。どんな経緯で鏡がお市に渡ったのかは描かれておらず、「なんやかんやで長政の手鏡を持ったお市様」「ん?ちゃっかり長政様、あの手鏡渡したね?」といった投稿も見られ、謎も残った。












