15日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」第100回で、ヒロイン・のぶ(今田美桜)の妹の蘭子(河合優実)が、元軍人でどこかニヒルな八木(妻夫木聡)と出会うシーンが放送された。SNSでは「何か展開ありそう」などと新たな関心を呼んでいる。

 のぶは漫画家として苦闘が続く夫・嵩(北村匠海)を支えるため、八木が営む雑貨店でこっそりアルバイトをしている。そこに〝偵察〟がてら蘭子が訪れた。

「姉がお世話に…」と決まり文句であいさつする蘭子に、「世話なんかしてないよ」とぶっきらぼうな八木。カメラは仕事で手を動かす八木を手前にしてボカし、画面後方で会話するのぶと蘭子に焦点を当てる。時々、八木は口をはさむ。嵩の漫画のセリフがすべて詩に聞こえると指摘すると、蘭子は「そんなふうにお感じになるあなたも詩人ですね」。

 学歴がなく、会社で見下されてるような思いを明かす蘭子。のぶが妹の働き者ぶりを語ると、八木は「逆境が人に及ぼすものほど輝かしい」。蘭子は「お…シェークスピア」と返す。画面奥から八木を射抜くように見つめるクールな蘭子のバストショットが4秒続き、余韻を残した。

 八木のセリフはシェークスピア作「お気に召すまま」の引用(訳はさまざま)とみられる。

 X(旧ツイッター)では蘭子のまなざしに「恋の予感」を感じた視聴者投稿も。「出会いましたね」「八木さん、蘭子だったのかぁぁぁ」と〝シェークスピアが分かる2人〟にカップル化を予想する見方も少なくない。

 一方、次週予告映像には八木が「妻と子には、絶対に生きて帰ると約束した」と語る場面が。そして八木にクールな視線を向ける蘭子。2人は戦争に対する冷めた思いでも共通している。暴力ムキ出しの同僚兵とは距離を置いていた八木。蘭子は「愛国のかがみ」だったのぶと異なり、結婚するはずだった豪(細田佳央太)を中国戦線で失った悲しみから、「銃後の守り」に積極的にはなれなかった。

 これまでの放送で八木の家族らしき人物は登場していない。戦争で亡くしていたとすれば、蘭子と似たような境遇だと言える。