秋元康プロデュースの「ザ・コインロッカーズ」出身のギタリスト・はんながこのほど、静岡県川根本町の農林業センターを訪れ、茶農家丹野園最高峰の煎茶の製造作業に参加した。

 東京・御茶ノ水の楽器店で販売されている「楽茶」を作る静岡県・川根茶の丹野園と提携し、茶畑五通りをプロデュースするはんなは、丹野園の茶生産に協力している町民に混ざり、黙々とお茶の選別作業に没頭した。

 全国茶品評会や静岡県茶品評会に優勝し、また農林水産大臣賞を2年連続3度受賞、平成16年には皇室献上茶指定園も拝命という実績を持つ丹野園の丹野浩之さんの指揮の下に、トレイに小分けした茶葉から茎や形状の悪いものを拾い出して、より良い茶葉を厳選する作業を10回以上繰り返す、とても根気のいる作業だ。

「目が寄ってしまう」などとベテランたちが、作業の疲れを吐露する中、はんなは効率よく選別する手法を模索していく。

 はんなは「よりおいしく、より美しいお茶を届けるための丁寧な取り組みに、とても感動しました。いつもおいしく飲ませていただいているお茶の裏には、栽培、お茶揉みだけでなく、お茶摘みや選別など多くの方が携わる工程もあることを身をもって体験しました。」と語る。「川根茶魂」がはんなに宿った瞬間だ。

 川根本町農林業センターは、標高200メートルの茶畑の奥にあり、作業をする部屋には「川根茶魂」と記された木柱が鎮座している。蒸し、葉振り、回転揉み、玉解き、揉切り等の工程を踏む川根の手揉み手法は、公益社団法人静岡県茶手揉保存会において、「川根揉切(もみきり)流」という流派に指定され、その創始者 中村光四郎の末裔が丹野浩之さんだ。

 川根本町産業振興課長は「私もこの作業をやったことがあるが、目が疲れて肩も凝る。よくやり遂げた。お疲れさま。そして、ありがとう」と目を細めた。

 ザ・コインロッカーズ解散後は、元AKB48のボーカルのくれな、元ザ・コインロッカーズのベースののぞみとガールズバンド「2winkle wink」でも活動中。はんなは、お茶の選別作業の後に都内のライブハウスのステージに立ち、ギターを弾く。お茶のインフルエンサーとギタリストの二刀流になりつつある。