2006年に「千の風になって」が大ヒットしたテノール歌手の秋川雅史(57)が23日に自身初の書籍「子育てこそ最高の生きがい 私の考える教育」を発売した。

 秋川は2004年に長男、06年に長女が誕生。息子の風雅は大学3年生に成長し、偉大な音楽人である父の背中をピアニストとして追いかけている。愛娘の長女も成人し、現在は大学1年生だ。

 同書は、子育てを「最高の生きがい」として2人の子供と向き合ってきた秋川が教育について熱く語った一冊となっている。

 子供が幼児の頃から「教育メモノート」を持ち歩き、教育について常に考えてきたそうで、このほど取材すると「いつか秋川流教育法の本を出したいと思っていましたが、夢がかないました」と笑顔をはじけさせた。

 秋川流教育法では、あえてストレスやプレッシャーを与える、男女の区別をつけるなど、世の中で言われている一般的な教育法に沿わない部分もあるという。また、書籍では自殺やいじめなどの問題にも切り込んだ。「現在社会問題となっている少子高齢化も、子育てに対する興味が関係していると思っています。これを機会に、教育に興味を持ってくれる人が少しでも増えたらうれしいです」

 子育てで「大変だと思ったことは一つもない。けんかも含めてすべてが良い思い出です」と胸を張る。幼いころはかなり厳しく接したというが、そんな秋川の姿勢ゆえか、秋川家は超円満家庭だ。

「父息子、父娘と2人でお出掛けすることも多いです。息子とは毎日一緒に風呂にも入りますね。寝るときも、同じ部屋にベッドを4台並べて寝ています。毎日いろんな会話をしてコミュニケーションを取っていることが良好な関係につながっていると思います」

 2人の子供は大学生に成長しているが、秋川は「子育ては一生涯」と気を引き締める。それだけに、心配事はただ一つ。「2人が将来、結婚や独り立ちなどで離れていく時、私が子離れできるか心配です」。うれしい悩みで頭をかいていた。