2020年に大麻所持で逮捕され、執行猶予付き有罪判決が出ていた俳優の伊勢谷友介(46)の復帰報道に「出前館」創業者の花蜜幸伸(こうしん)氏が敏感に反応している。かつて自伝的小説を出版しており、その映画化に向け動いている最中。自分役の主演に白羽の矢を立てていたのが伊勢谷で、俳優復帰を大歓迎。再び熱烈オファーを送った。

 花蜜氏は1999年にフードデリバリーサービスの出前館を始め、軌道に乗るまでに成長させ、いったんは離れたものの2013年に復帰。年収2億円にまでなったが、16年に暗転した。証券取引等監視委員会が株取引を巡る金融商品取引法違反(相場操縦)の容疑で花蜜氏を強制捜査したのだ。

 東京地検特捜部による在宅起訴後に最高裁まで無罪を主張し争うも、懲役3年、執行猶予4年、罰金2000万円、追徴金約1億3000万円の判決が確定していた。その後、住所不定の無職となったが、今は犬猫の殺処分ゼロを目指してつくった保護施設「ペットの里」に力を入れている。

 こうした人生の浮き沈みをつづった自伝的小説が「僕は夢のような街をみんなで創ると決め、世界初の出前サイト『出前館』を起業した。」(総合法令出版)だった。この本の映画化を希望しており、その際は伊勢谷を主演にしたいとに訴えていた。

 昨年にオファーした際は伊勢谷サイドから「今はそういう気にならない」と断られていたという。しかし、今回の報道だ。9日発売の写真週刊誌「フラッシュ」によると、20年に大麻所持で有罪判決を受けて執行猶予中の身である伊勢谷が、来年公開予定の映画の撮影を行っているという。

 俳優復帰の一報に花蜜氏は興奮。「断られたきりになっていましたが、ぜひまたオファーしたいと思っていました。映画化に向けて話は進んでいるので、製作側の意向も確認したい」と前のめりだ。

 伊勢谷についてはNHK大河ドラマ「龍馬伝」(2010年)のころから好印象を抱いていたという。「一度お会いしたことがあり、その時も社会をよくしようという熱い思いを話していました」と、俳優としてだけではなく人間性も評価している。人生の浮き沈みを体験した者同士という共通点もある。

 撮影中の映画で伊勢谷は脇役というが、花蜜氏の自伝映画なら主演だ。それだけじゃない。「映画は海外を意識しています。海外にも伝わるシナリオにしました」(同)と海外進出も視野に入っている。

 伊勢谷はこのラブコールにどう応えるのか。