女優の伊藤沙莉(さいり=28)が「令和4年度(第77回)文化庁芸術祭賞」を受賞。都内で15日開かれた贈賞式に出席した。
文化庁主催の芸術の祭典で、優れた芸術文化活動を行う個人や公演、作品を顕彰するもの。伊藤は主演作「ももさんと7人のパパゲーノ」(NHK)における演技で、テレビドラマ部門の放送個人賞を受けた。
受賞者27人は1列で会場入りし、前方に着席。司会者が贈賞理由を読み上げる間、受賞者は同伴者らで超満員の客席に向かって起立し、顔を見せなければならない。伊藤は伏し目がちだったが「日常生活のモラルによって、どうしようもなく追い詰められていく絶望。伊藤沙莉はこの作品で、その動揺と苦悩をこれ以上なく的確に表出した」と評されたときは一瞬、口元が緩んだ。
賞状授与のときは満面の笑み。受賞者全員での記念撮影では、隣の講談師・一龍斎貞鏡(大衆芸能部門・関東参加公演の部で新人賞)と談笑する場面もあった。祝賀会スピーチでは、繊細な題材のドラマで監督やスタッフに支えられたとアピール。そのおかげでもらえた賞だけに「個人賞という賞をいただいて、とてもうれしいんですけども…。この賞を共有して、みんなでおめでとうを祝いたいと思います」と謙遜した。
文化庁に寄せたコメントによると、受賞作は「試みとしても、撮影の仕方としても、自分自身初めての感覚や経験の多い作品」だったそう。伊藤は「私個人としても、何か見え方や価値観が変わったり、刺激されたりした、とても貴重で大切な作品」と、このドラマとの出会いに感謝した。










