意地悪セレブ妻役で昨年話題になった女優・松本若菜(38)が26日、都内で行われた映画「みんな生きている ~二つ目の誕生日~」(2月4日公開)の特別試写イベントに登壇した。

左から榎本桜、樋口大悟、松本若菜、両沢和幸監督
左から榎本桜、樋口大悟、松本若菜、両沢和幸監督

 松本は昨春、上流社会一族のドロドロを描いたドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)での怪演が、SNSで「松本劇場」と話題に。今作では一転、骨髄移植のドナー(提供者)を演じた。

 オファーを受けたときは「正直ふたつ返事ではなかった」という。「この役ってとても難しいと思っていて、いわゆる女優としてこのお話を受けることが、偽善者だと思われるんじゃないかって。…と、思っちゃったのは事実です」。それでも悩んだ上で「私は表現することがお仕事なんだから、それをする(役を演じる)のはなんで悪いんだ?」と考え方を変え、役を受けた。

 同作は、余命2年から骨髄移植で命をつないだ俳優・樋口大悟(45)が、実体験をもとに企画・原案・主演を務めた。白血病の空手講師(樋口)とドナー(松本)、それぞれを支える人たちの葛藤を描き、前半は白血病患者、後半がドナーの話。両沢和幸監督は、ドナーのほうを「ある種、空想しながら(脚本を)書いた」そうで「非常に血肉の通ったキャラクターにしてくれたのは、若菜さんのおかげだなと思っています」と松本に感謝しきりだ。

 現実では、患者とドナーが会うことは決してない。樋口も撮影で、松本との絡みはほぼなかったが、松本が出るシーンの撮影をほとんど見たという。

「しっかり見ときたいなと思って。(患者役の)僕が本来なら見るシーンでないというか、ドナーさんの見ない部分なので、若菜さんの中に教えてもらったというか…。すごく〝あ、こうして(ドナーになることを)決めてくれたんだろうな〟みたいなのがメチャメチャあって、現場で見させてもらって、より(自分の実際の)ドナーさんへの感謝の気持ちが深まった瞬間でもありました」

 白血病を扱った映画・ドラマは割とあるが、ドナー側の話を描いた作品は珍しい。松本は、この映画が「長くいろいろなところで上映してほしい」と語った。

髪をかきあげる松本若菜
髪をかきあげる松本若菜