名勝負数え唄か、それとも凡戦に終わるのか――。参院選の投開票を迎える10日、テレビ各局は選挙特番で各党幹部や候補者を総力特集する。毎回、不規則発言が飛び出し、ケンカ寸前の事態に陥るなど話題を集めるが、大一番となるのは、かねて因縁がある爆笑問題の太田光(57)と浅草キッドの水道橋博士氏(59)の激突だ。博士氏は「めっちゃ楽しみ」と不敵な笑みを浮かべている――。

 TBSは10日、「選挙の日 2022 私たちの明日」と題した選挙特番を放送。スペシャルキャスターとして太田が登場する。昨年、メインMCを務めた同局の衆院選特番では、小選挙区敗退が濃厚となった自民党の甘利明氏に「ご愁傷さまでした」、二階俊博氏に「人相悪いですね」「いつまで政治家続けるんですか?」などと発言し、賛否両論を巻き起こした。

 再び起用された太田だが、毒づく芸風を変えるハズはない。「実現すれば緊張感あふれる大一番になる」と注目されているのが、れいわ新選組から比例代表で立候補した博士氏との絡みだ。

 1990年にビートたけしがパーソナリティーを務めていたニッポン放送のラジオ番組「オールナイトニッポン」で、爆笑問題が代役として起用された際、浅草キッドを〝口撃〟したのをきっかけに両者の間で抗争が勃発。以来、確執が取りざたされ、微妙な関係が続く中、昨年の選挙特番で炎上した太田に対し、博士氏が「芸人らしい仕事ぶりで痛快!」とエールを送り、周囲を驚かせたこともあった。

 その2人が何の因果かバラエティー番組ではなく選挙特番、しかもキャスターと候補者という立場で絡むとは、誰も想像できなかった事態だろう。

 爆笑問題と同じ芸能事務所「タイタン」に所属し、博士氏とも親しいお笑い芸人・長井秀和は取材に「2人は30年来の犬猿の仲で、よほどなにかの因縁がある。同じ水槽に飼うような同種族、同系統の生き物なのに、何をいがみあっているのかと思うが、(生放送で2人が絡めば)何ごともなく済むはずがない。間違いないっ!」と断言した。

 博士氏も当然、TBSの選挙特番は意識している。「(太田と)ここで会えるのかと。めちゃ楽しみですね。どっちが走り回って、政治の声を聞いたかの違いを見せますよ。東京・阿佐ヶ谷の〝総理官邸〟にこもって、妄想している人との違いを見せる」と、太田がかつて司会を務めたテレビ番組「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」(日本テレビ系)に引っ掛けて、皮肉ってみせた。

 選挙特番といえば、長らくテレビ東京でMCを務める池上彰氏が与野党問わずに忖度なしのタブーに斬り込み、〝池上無双〟と呼ばれるほど、独壇場となっていた。TBSは衆院選特番で一度は批判にさらされた太田を再度起用したことで、池上氏を超える爆発力を秘める〝太田無双〟を期待していることをうかがわせる。

 2人の〝直接対決〟が実現した先には何が待っているのか――。