オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げていく。第18回は「アクロバティックサラサラ」だ。

「アクロバティックサラサラ」はここ10年で出てきた妖怪だ。180センチを超える長身を誇っており、それ以上大きいという説もある。長く伸びたサラサラの髪の毛を振り乱して、全身赤い服を着ている。

 軽快な身のこなしをして、目が合った人間を高いビルからビルへと飛び移りながら追ってくる。電車の窓から外を見ていて、目が合っただけでついてくるという話もある。やたらにスピードが速く、機敏な動きをする。

 福島県で目撃したとの証言が多い。そのため、同じく福島県に現れる巨大な女妖怪「八尺様」との関連性を疑われている。ちなみに背の高い女妖怪といえば「高女」や「七ひろ女房」などが挙げられる。

 左手に自らつけた自傷行為の跡があり、眼窩が黒くへこんでおり、口が大きく下がっている。爪は長く伸び、帽子をかぶっている。赤いハイヒールを履いているともいわれている。

 この変わった名前は、サラサラヘアで動きがアクロバティックなところから付けられた。