千葉県知事選(21日投開票)に立候補している「千葉県全体を夢と魔法の国にする党」の河合悠祐氏(40)が14日、東京・渋谷ハチ公前広場で街頭演説会を行った。

 白塗りのピエロに扮した河合氏は実業家で元芸人。選挙前は全くの無名の存在だったが、千葉県のディズニーランド化や政策をド忘れして、何一つ訴えないネタ風の政見放送が炎上し、今では「ピエロの人だ!」と写真撮影を求められるほどになった。

 公職選挙法で、当該選挙が行われるエリア外でも街頭演説は認められているとあって、この日は、多くの人が行き交う渋谷駅前をラストサンデーの活動場所に選んだ。

 といっても政見放送同様、政策を熱く訴えるワケがない。自身が立候補していることを知ってもらうのが最優先と、選挙直前に制作し、告示と同時にネット上に公開した曲「いっちゃいやshow time!!」のお披露目会となった。

「いっちゃしょ、いっちゃいやっしょ~」の謎の掛け声で、仮面をかぶったダンサーとともに手を振る珍妙なダンス曲ながらも歌詞には「少子高齢化を憂うなら投票に行こうぜ」と政治的メッセージも織り込まれている。

 撮影に訪れたユーチューバーを巻き込みながら、約1時間半に及んだ演説会では、この1曲を繰り返し、歌い続けた。

 河合氏は「(前日の政見放送で)政策を一つも言っていない、ふざけ過ぎとのご批判を受けたが、選挙に関心を持って頂ければ。前回31%しかなかった投票率は、40%いくんじゃないか。選挙最後の日(20日)も渋谷で訴えたい」と千葉県外での街頭演説を行う予定だ。