人気漫画の違法コピーを集めた海賊版サイト「漫画村」(既に閉鎖)を運営していた星野路美容疑者(27)が9日、滞在先のフィリピンの入国管理局に拘束された。複数の出版社の告訴を受けて福岡県警などが行方を追っており、9日、著作権法違反の疑いで逮捕状を取った。
入管によると、日本の捜査当局が星野容疑者を指名手配しており、在フィリピン大使館の要請に基づいて拘束したという。
漫画村は2016年1月に開設。大量の漫画を無料で読めることから、口コミで利用者が急増した。漫画村には5万点以上の漫画が、出版社や作者に無断で掲載。コンテンツ海外流通促進機構は、被害額は3000億円以上と試算した。18年には国会で取り上げられるほどの社会問題に。同年4月に閉鎖された。
なぜ漫画村は人気を博したのか。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「漫画村は違法アップロードされた漫画のリンクをたくさん掲載していた。これらをアップロードしたのはネットユーザーでした。サイトの利用者に『特典をあげるから漫画をアップロードしてほしい』と、そそのかしていたのです。1000人レベルの人が協力したとみられ、独占的にリンクを集められたことが人気につながりました」と解説した。
著作権法違反は明らかで、出版社や作者から規制を求める声が大きくなった。漫画村サイドは「リンクを貼っているだけで罪はない」と主張して平行線。しかし、捜査は続いていた。
今後、星野容疑者は日本で取り調べを受けることになるが、それだけでは終わらない。
「違法アップロードに協力した人たちも悪質と判断されれば罪に問われるでしょう」(井上氏)
余波がすさまじそうだ。












