大腸がんのため俳優今井雅之さん(享年54)が亡くなったことを受け、生前にレギュラー出演していた情報番組「バラいろダンディ」(TOKYO MX)の共演者が28日夜、都内の同局で取材に応じた。
約30人の報道陣が殺到。本来であれば、今井さんはこの日の出演分から同番組に復帰予定だった。
俳優の梅沢富美男(64)は「今井君だけは心許せる友達」と親交が深かった。「がんに侵されているのをいち早く教えていただいた。去年9月です」と切り出し、今井さんとの詳細なやりとりを明かした。
昨秋から(今井さんが)やせていく“異変”を感じ「(病院で)調べてもらえよ」と勧めた。今井さんは診察してもらった後「先輩、余命3日って言われたんですよ」と肩を落としたという。
梅沢は「バカ言ってんじゃないよ!」と強い口調で返したが「がんがいろんなところに転移しているんです」と告白された。
今井さんに「最後まで他の人に絶対言わないでほしいんです」と頼まれ「分かった。手術しろ。闘ってみろよ」と背中を押した。
手術して4日ほどたち、再び今井さんから電話があった。
「大腸切ってしまいましたよ。でも、すぐに復帰しますから」
それでも今井さんはやせ続け、自身の主演舞台「THE WINDS OF GOD」を降板すると梅沢に告げた。
「バカなこと言ってんじゃねぇぞ」と問い詰めると、今井さんはか細くなった声を出しながら「これじゃあ客席に聞こえないんですよ…」と消え入りそうな声で語ったという。
「今井という男が大泣きした。泣くような男じゃなかったのに。『悔しい』って…。〝舞台を降りる〟っていうのは『死ね』って言われているのと一緒だから」(梅沢)
2週間前に会話したのが最後だった。「悲痛な声を出して…。抗がん剤の治療はつらいんですよ。水を飲んで吐いていましたから」
「敵はつくりたくないけど…」と断りながら「一番最初に今井君の体を診たお医者さんがなんとかしてくれなきゃ!」と、無念のあまり医療体制への不満も口をついて出た。
今井さんは番組上での過激な発言でも知られた。それでも「(番組を降板したとしても)俺らには舞台がある」と声を掛け合っていたという。
また、梅沢は「医者が嫌い。(病院に)行ったことがなかった」。ただ、今井さんに「先輩、大腸がんの検査に行ってください」と懇願され、検診を受けた。「ポリープがあったんです。3つ。今井君が救ってくれた」と明かした。
改めて故人へのメッセージを求められた梅沢は「彼は、がんという敵に恐れ入りましたって旅立ったんだと思う。天国があるなら、天国に行っているでしょう。向こうであいつと酒飲んで…」と言葉に詰まり「劇団でもつくってるんじゃないですか。劇団に入れてもらおうかな」と語った。










