この連載でも何度か紹介しているが、アフリカには現地の人々の間で語り継がれている未確認生物が多数存在している。いずれも非常に凶暴であったり、話を聞いていくと絶滅した古代生物や恐竜を思わせる外見になる。
有名どころでは「モケーレ・ムベンベ」や「エメラ・ントゥカ」などが該当するだろう。そのため、アフリカ大陸のどこかに古代生物が生き残っているのではないか、と考える学者も近年まで存在していた。
今回紹介するアンゴラの「リパータ」もそんな「恐竜の生き残りではないか」と考えられていた未確認生物である。
リパータはアンゴラの北東部チウムべ地方のティフンプウェ川およびカサイ川に生息しているとみられる生物だ。
カバよりも大きく成長し、ウシやブタに人間はおろか大型のワニまで襲って食べてしまうとされており、付近の村の人々には大変恐れられていた。
また、7月から9月の雨季の終わりごろに目撃されるそうで、大半を水中で暮らしているという。巨体のため浮力が働く水の中で暮らす方がいいということなのだろうか。気になるリパータの外見は巨大なトカゲのようで、両目が頭頂にあるという特色がある。
このリパータが本当に生息しているのか、20世紀になって実際に調査隊が送り込まれたことがある。
1932年のことだ。スイスの学者A・モナール博士がアンゴラの現地調査に向かい、地元の人々の伝説に登場する恐竜のような生物が実在するのか確かめに行った。調査は生息域とされるティフンプウェ川とその周囲の湿地帯で行われたそうだが、残念ながら実在する証拠は見つけられず、調査は終了となっている。
このような未確認生物は現地に生息しているワニをはじめとする動物の誤認である可能性が考えられているが、一方で新種のオオトカゲなどが生息していた可能性もあるとみられている。
果たしてリパータの正体は何なのか。真相はいまだアフリカの大地に眠っている。






