ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は23日、予選最終日となる〝激動〟の4日目を終了。24日・5日目の準優勝戦(9~11R)に出場するベスト18が決まった。

 結果的に予選トップ通過を果たしたのは、3日目から3連勝、トータル6戦4勝3、4着1回ずつとした深谷知博(静岡=32)だ。今年7月の鳴門オーシャンカップに続き、SG4度目の予選突破を決めた。首尾よく準優11Rを制すことができれば、25日最終日の第12R優勝戦も絶好枠1号艇が待っているだけに、いよいよ力が入ってきた。

 また、得点率2、3位での通過は毒島誠(群馬=36)、金子龍介(兵庫=47)となり、それぞれ準優勝戦10、9Rの1号艇を獲得している。

 予選ラストバトルは波乱の連続だった――。3日目終了時に得点率首位だった井口佳典(三重=43)が、この日の2走を6着2本と大ブレーキ。得点率を5・67まで下げ、一時は予選突破も絶望的と思われた。

 ところがその後、勝負駆けを迎えた松井繁(大阪=50)、馬場貴也(滋賀=36)、魚谷智之(兵庫=44)らが次々と脱落。最後は、最終12Rで1着条件だった上野真之介(佐賀=32)との〝一騎打ち〟となったが、上野が3着に敗れて井口が〝奇跡の生還〟、18番目のイスに滑り込んだ。

 レース後の井口は「4日目のようなレースをしているようではダメ…」と己を戒めるように語っていたが、この〝復活劇〟をなしたツキは見逃せない。

 果たして、覇権を競うベスト6はどんな顔ぶれとなるか?