ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は22日、予選3日目を終了した。連日、乱戦傾向にある今節だが、3日目はイン逃げが4本。2連単万舟が3本、3連単万舟が5本も飛び出すなど〝イン天国〟大村らしからぬ決着の連続となっている。

 そんな乱調ムードの中で、得点率トップに立ったのは3日目12Rの大事なイン戦を制した井口佳典(三重=43)の8・00。同率の金子龍介(兵庫=47)が2位。この両者は着取りも同じで、僅かに3周タイムの差だ。僅差3位は7・80の上平真二(広島=46)。

 この上位3人は「足はいい。2日目よりも良くなっている」(井口)、「バッチリ合っていて、特にいいのはレース足」(金子)、「出足はしっかりしてきたし、直線も下がらない」(上平)と揃って機力、気配ともに良好だ。23日の4日目予選最終日は、この金子と上平が直接対決する11Rから目が離せなくなった。

 以下は深谷知博(静岡=32)、前本泰和(広島=48)、毒島誠(群馬=36)、池田浩二(愛知=42)と続いている。

 予選突破のボーダーを6・00と想定すると、前記の金子、上平、毒島、池田の1回走り4人に無事故完走条件での準優当確ランプがともっている。また、9位・峰竜太(佐賀=35)や10位・桐生順平(埼玉=34)も、4日目連勝ならば一気に準優戦好枠争いに加わりそうで、予選ラストのポイント争いは最後まで予断を許さない。

 一方、18位のボーダーライン下では〝王者〟松井繁(大阪=50)が2走で13点(2、3着)以上。茅原悠紀(岡山=33)と菊地孝平(静岡=42)は1走でそれぞれ9点、10点条件(いずれも1着)。瓜生正義(福岡=44)が2走17点(1、2着)の勝負駆けとなっている。

 果たして、準優勝戦に勝ち上がるベスト18はどんな顔ぶれになるのか。そして、今大会のVの行方は――。