ボートレース大村のSG「第67回ダービー」は21日、波乱の予選2日目を終了した。

〝イン天国〟と言われている当地だが、この日は「逃げ」は4本のみ(1号艇は逆転勝ちも含め6勝)。第1~5Rまでイン艇=1号艇が5連敗するなど、この日は終日、乱調ムードで、波乱の決着が続出した。中でも、V候補の一角に挙がっていた白井英治(山口=44)が7Rで「妨害失格」を犯して、賞典レース除外(勝ち上がり権利消失)の裁定。後半戦12Rこそ1着としたが、前半レースでの負傷が原因で途中帰郷した。

 そんな乱戦基調の影響もあってか、ここまでは伏兵勢の好走が目立っている。

 初日開幕カードをまくり快勝した金子龍介(兵庫=47)が2日目2走も2、1着として3戦2勝オール2連対。現時点での得点率トップに立った。後半戦10Rでは、あの峰竜太の追撃を封じて押し切る好内容での勝利だった。初日は伸び型だったが、入念なプロペラ調整を施して「気に入っているのはターン回り」と、舟足にも確かな裏づけを得た様子で、極上の回り足に自信を深めている。

 また、初日1走を2着発進していた江夏満(福岡=40)も2日目5Rを豪快なまくりで勝利。こちらも2戦オール2連対をキープして、金子に続く2番手だ。

 一方、主力を形成するはずの初日「ドリーム戦」組では毒島誠(群馬=36)が2日目を1、2着と好走。持ち前のハイレベルな調整力を発揮してきた印象だ。自身も「舟足はかなりいいと思う」と、自信満々の口ぶり。こうなると、ダービー連覇も夢ではなくなるはずだ。