並び立つ! 格闘技イベント「RIZIN.37」(31日、さいたまスーパーアリーナ)でデビュー2戦目に臨むサッカー元日本代表FW三浦知良(55=JFL鈴鹿)の次男で〝カズジュニア〟こと三浦孝太(20)が、〝シュートボクシング界の絶対女王〟RENA(31)との「大みそかそろい踏み」に闘志をみなぎらせた。29日に出場選手インタビューに臨んだ両者。同じマットで練習する姉貴分に太鼓判を押された孝太は、デビュー戦に続く豪快KO勝利で夢舞台を目指す。


 両者が顔を合わせるのは、孝太が所属するジム「BRAVE」でのグラップリングの練習時。総合格闘技の大先輩となるRENAは孝太について「練習生のころからたまに一緒に練習しますけど、やっぱりセンスはすごいですよ。(上に乗った相手をはね飛ばす)ブリッジ力が強いです」と評価する。

 さらに練習生時代は自身の技が決まっていたものの、そこから孝太が驚異的スピードで成長。「気づけば技も逃げられるようになっていて。最近はなんなら、手加減してもらっている気がする…」と苦笑いしながらその実力に太鼓判を押した。日進月歩で成長する若者に自らの闘志にも火がついた女王は「私も頑張らなきゃって思います」と気合。31日開幕の「RIZIN WORLD GP2022 スーパーアトム級トーナメント」では、1回戦でアナスタシア・スヴェッキスカ(24=ウクライナ)と対戦する。「楽しんで私らしくKOで仕留めたいと思います」と腕をぶした。

 そんな太鼓判とエールを受け取った孝太は、RENAとの練習について「自分が格闘技を見始めた時からRIZINで活躍されていた選手なので、そういう方と一緒に当たり前のようにできる環境に感謝しかないです」と収穫が多いことを告白。「自分が始めたばかりの時から話しかけてくれたりとか、練習も一緒にやっていただいたりしています」と〝姉貴分〟とのコミュニケーションを明かした。

 自身は31日にデビュー2戦目となるフェリペ〝キングハンター〟マソーニ(36=ブラジル)戦に臨む。当初はデビュー戦で戦う予定がコロナ禍で5月に延期になり、さらに自身のケガで今大会にスライドとなった因縁の相手との一戦。「自分にとって挑戦的な試合になる。打撃の攻防になるんじゃないかと思っているので、そこでしっかりKOできたらと思います」と力を込める。

 さらに「自分はRENA選手に優勝していただきたいっていうのもあります」とエールを送ると、GP決勝が行われる予定の大みそか大会に照準を合わせて「そこに自分も出場するのが理想なので。そのためにも勝ちを重ねていきたいです」と〝姉〟とそろい踏みするべく必勝を誓った。

 果たして大舞台で同じリングに上がれるか。まずは目前の大一番でそろって勝利をつかむ。