井岡一翔のドーピング問題 対戦相手の田中恒成所属ジムの畑中会長が会見で「損害賠償も」

2021年05月15日 14時41分

井岡一翔

 昨年大みそかに行われたボクシングのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで2度目の防衛に成功した井岡一翔(32=Ambition)のドーピング問題が浮上している件で、対戦相手の田中恒成(25)が所属する畑中ジムの畑中清詞会長(54)が15日にリモートで会見。日本ボクシングコミッション(JBC)に対して損害賠償の可能性を示した。

 大みそかの試合でのドーピング検査で一翔の検体から薬物の反応が出たことは、先月の週刊誌報道で明るみに出た。

 JBCはこの件について倫理委員会を設置して審議中だが「今に至るまで何の連絡もない。どの情報が本当なのか混乱している」畑中会長は4月30日付でJBCの長岡勤コミッショナー宛てに内容証明で質問状を送付した。

 同会長はその内容について①倫理委員会のメンバーの開示②1月からのドーピング問題の動きの開示③倫理委員会での審議の結果はいつ出るのか、の3つだったことを明かした。

 これに対してJBCの永田有平理事長名での回答は、①については審議に影響が出る、と拒否。②と③は現在調査中で結論が出るまで回答しない、というものだった。

 畑中会長は「①については審議に影響出るのは理解できるので現段階では追及しない。ただし結果が出た後にはメンバーを開示してほしい」としたものの「回答はすべてに対して納得できてない。裁定が出た後にWBOに対しても質問状を送る用意がある」との考えを明かした。

 試合からはすでに4か月半がたち、田中も練習を再開しているが、こうした状況から次戦についての交渉は頓挫している。

 畑中ジム側では「こうしたことによる損害賠償をする、という判断もあり得る」とした。

 とはいえ目的は金銭ではなく、早期の結論。試合はTKO負けだったとはいえ、先に進むべき方向が見えない田中は、この問題での最大の〝被害者〟になってしまっている。

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