ギリギリを攻める番組にまた抗議だ。

 NPO法人の日本吃音協会は1日、公式ツイッターを更新。TBSのバラエティー番組「水曜日のダウンタウン」の放送内容について、同局に抗議文を送ったことを明かした。

 先月6日に「説教早帰らせ選手権」なる企画を放送。お笑い芸人のチャンス大城に説教された後輩芸人のインタレスティングたけし(以下、インたけ)が、しどろもどろになるシーンがあった。この場面を見た視聴者からは「吃音症では?」という意見が上がっていた。

 この放送回について、協会は同局に抗議文を送ったことを明らかにし「件の放送内容は、吃音者に対する差別と偏見を助長するものであり、再発防止と番組制作の基準・指針の見直しを要求しました」とツイートした。

 同番組は過去にもさまざまな企画で世間をにぎわせてきた。2018年には、お笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」のナダルを誘拐するような企画で、目撃した一般人は「人がさらわれた」などと通報。番組関係者が渋谷警察署から厳重注意を受けたこともある。

「19年には、同番組での放送内容について『障がい者をネタにしている』という批判が寄せられ、BPOで討議されたこともある。刺激的な企画が多いだけに、何かとクレームが入りやすいのは確か」(テレビ関係者)

 だが、協会の投稿内容について「吃音症の人は芸人になってはいけないのですか?」「協会が差別と偏見を生んでいるのでは」などと疑問を呈するコメントも相次いでいる。また、インたけ本人も2日に協会のツイートを引用した上で「またテレビジョン出たい!!」とツイートしており、協会の抗議文に賛同ばかりというわけではない。

「いずれにしてもTBSは何らかの対応をせざるをえないでしょう」(芸能プロ関係者)

 番組サイドは難しい対応を迫られそうだ。