フリーキャスターの辛坊治郎氏が31日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。安倍晋三元首相の国葬についてコメントした。

 その是非について聞かれた辛坊氏はモニターに「『どちらでもない』 国葬は国家権力のあり方として過剰」と表示し回答。

 司会者からどっちつかずの返答をツッコまれると、辛坊氏は「あのね私はね、安倍さんとは官邸でも話をしたことがあります。公邸に呼ばれて飯を食ったこともありますし、外で飯を食ったこともあります。私ね、特定の名前を出して『この人の国葬をすべきかどうか?』って言うこと自体が、テレビでやるにはね、死者に対する冒とくだと思うんですよ。そんな議論は僕は嫌いだ」と表情をこわばらせた。

 続けて「だけども、それとプラスして、国葬そのものに賛成か?反対か?聞かれりゃ、大っ嫌いだ、俺は! 俺世の中で一番嫌いなものは、北朝鮮の金日成の銅像っていうのがあるんだけど、ああいう国家権力の発露の仕方が大っ嫌いで。国葬も同じ匂いがするから俺は基本的に嫌いなんだよ」と声を荒らげた。

 さらに「だから安倍さんの国葬をどうするかどうかっていう議論は俺はしたくない。国葬自体が嫌いなんだから、嫌いはしょうがねえだろ!」と叫び、司会者のツッコミに抗議した。