実力派として知られたお笑いコンビ「うしろシティ」が今月30日に解散することを、所属の松竹芸能が28日、公式サイトで発表した。

 同サイトによると「この度、弊社所属タレントの『うしろシティ』(金子学、阿諏訪泰義)は、2022年4月30日をもってコンビを解散することになりました」と報告。さらに「今後については、阿諏訪泰義は弊社を離れ個人で活動いたします。金子学は弊社にて引き続き活動して参ります」と記された。

 阿諏訪と金子の2人で09年4月に結成したうしろシティは、実力派のコント師として定評があった。コント日本一を決めるキングオブコントでは12、13、15年と、3回決勝進出。12年には、NHK新人演芸大賞を受賞している。

 これだけ実績があるコンビだが、残念ながら解散に至ってしまった。

「うしろシティは、さらば青春の光と双璧をなすコンビと言われていました。同じ大阪の松竹芸能所属で、ともにコントを得意としていたうえ、当時の担当マネジャーが同じだったんです。でもそれによって、さらば青春の光が松竹を脱退する原因となったんです」

 その原因とは何だったのか?

「そのマネジャーが、うしろシティばかりプッシュするとさらばが感じて、事務所ともめる要因になった。その結果、さらばは松竹を出ることを決意。独立して個人事務所を設立したんです」(同)

 独立した直後はなかなか仕事に恵まれず、苦労したさらばだが、最近になってようやく多くのバラエティー番組に出演するようになってきた。松竹を出てからさまざまな苦労を経験し、ようやく仕事が増えてきたさらばに対し、うしろシティは解散と明暗を分ける格好になったわけだが、勝負はまだ分からない。

 阿諏訪は28日、自身のツイッターを更新し「今後は金子は松竹芸能に残り、僕は事務所を作って活動していく予定です」と記した。さらばと同じように個人事務所を設立するわけだ。

「阿諏訪は、〝ソロキャンプの達人〟と言われるほど、アウトドアの世界では有名。1人になっても成功するのでは」(お笑い関係者)

 解散しても、2人の今後の活躍に期待したい。