島田陽子がヒロイン演じた名作ホラー「犬神家の一族」の秘密バラしまくる

2021年12月09日 02時02分

島田陽子(東スポWeb)
島田陽子(東スポWeb)

〝国際派女優〟島田陽子(68)が8日夜、20歳すぎのときヒロイン・珠世を演じた名作「犬神家の一族」(1976年)の撮影秘話を初告白。角川映画祭(都内ほかで開催中)で4Kデジタル修復版の上映後、トークイベントがあり「(市川崑)監督がね、もうお亡くなりになってるのでお話してもいいですか」と次々明かした。

 まずは犬神佐智(すけとも)役の川口恒(ひさし)に、廃屋でブラウスを引きちぎられるシーン。台本には「胸が見える」とあり、島田の事務所サイドが「ちょっとそれは困る」と言ったため、服は引っ張るが胸のところで止めることになったという。島田もそう聞いていたが「本番で、いきなり川口さんが下まで下げられたんですね。で、(胸が)見えちゃった」。

 島田が驚いてパニック状態になるや、市川監督は「NG、NG!」と撮影を止め、撮り直しになった。「ところが、映画ではNG(のほう)を使われていたので、〝あ~、映画の世界ってなんか複雑だな〟ってそのとき思いましたね」。川口が最初の撮影でいきおい余ったのも「その辺は怪しい。そういうタイプの方じゃない。真面目な方なので」と、島田はいまだ釈然としていない。

 また川口は、失神させた島田を抱きかかえ延々と歩くシーンで、なんと肩を脱臼。「島田陽子の体重が重いから、川口さんが脱臼した」と言われ続けたそうで、「ま、確かに(体重)53キロか54キロぐらいありましたのでね、大変だったと思いますけど、別に脱臼しなくてもいいのに」と島田は愚痴った。

 一番印象深いキャストは、珠世を世話する下男・猿蔵を演じた寺田稔だ。「あんな不思議な方に会ったことがない。身長が2メートルぐらいあるんですけど(中略)撮影の間じゅう、ひと言も喋らない方でした、誰とも。(中略)あまりにも喋らないので、すごく逆に気になったりして」。セリフも二言しかなかった。

 ところが「珠世を助けに行くため(湖に)飛び込むんですけど、平泳ぎしかできないんですね。クロールでいかなきゃいけないんです。誰か助けるのに平泳ぎはちょっと絵にならないですね」。飛び込むところまでは寺田本人だが、遠目から撮った泳ぐシーンは「吹き替えです」と島田は暴露した。

 調べると、寺田の代わりにクロールで泳いだのは、湖畔にあった旅館の主人とみられる。犬神家と言えば、湖から突き出た両足が有名。この遺体はゴムマスクの犬神佐清(すけきよ)になりすましていた青沼静馬だが、これを演じたのも旅館の主人だ。ちなみに前出の川口は、70~80年代にかけ「川口浩探検隊」(テレビ朝日系)で人気を博した故・川口浩さんの弟。犬神家は奥が深い。

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