10月の衆院選で落選した自民党の石原伸晃氏(64)が岸田内閣の内閣官房参与に起用されることが3日に明らかになった。石原氏は内閣官房参与として観光立国を担当するという。

 ネット上では「落選したのにナゼ?」「ふざけるな」「さすが上級国民」など非難ゴウゴウ。岸田文雄首相にとって石原氏は盟友で、石原氏も9月の総裁選で岸田氏を支援していた。

 ただ、いわゆる「お友達だから…」といったわけではないようだ。政治評論家の門田隆将氏が3日、ツイッターを更新。石原氏のニュースを添付した上で「落選中の石原伸晃氏が観光立国担当の内閣官房参与に。山崎派37人で始まった石原派は現在7人。だが岸田首相はこの数でも取り込みたい。安倍派や〝岸田憎し〟の二階派&菅グループ等の反主流に僅かに劣勢の主流派がこの数さえ取り込み優位に立ちたいのだ。凄まじい権力抗争である」と舞台裏を明かした。

 政界からは立憲民主党の田島麻衣子参院議員もツイッターで「落選議員を内閣官房参与に起用とは違和感。参与には執務室と、勤務一日26400円が支給され、国会での答弁義務を負わない。任命の人数制限もありません」と問題提起。

「これを許したら参与ポストは、首相に近い落選議員の手軽な再就職先として、定着してしまうのでは?」と懸念している。