無免許運転を繰り返し、道路交通法違反の罪で在宅起訴された木下富美子都議(55)が22日、都庁で記者会見を行い議員辞職を表明した。

 木下都議は代理人弁護士を伴い黒のスーツ姿で会見場に姿を現した。「本日、東京都議会議長に辞表を提出することを決断を致しました」と頭を下げた。続けて「小池都知事と直接お話をさせていただき、また支援者の方にもご相談をし都議会議員の職を辞することを決断をいたしました」と小池都知事の発言が大きく影響したようだ。

 木下都議は都議選の期間中に無免許で人身事故を起こし公表しないまま再選された。発覚後は都議会の本会議や委員会を体調不良を理由に欠席し、2度にわたって辞職勧告決議を受けていた。

 今月9日に登庁し、約4か月ぶりに公の場に姿を見せたものの、議員辞職しない意向を表明。18日の議会運営委員会に出席するよう都議会から求められていたが、再度の体調悪化を理由に欠席。

 21日に取材に応じた小池知事は、木下都議について「出処進退をただしていくことを彼女自身が決めると私は確信している。今の状況を理解できない人ではない」と述べていた。