今回の衆院選で落選した立憲民主党副代表の辻元清美氏(61)が3日、枝野幸男代表(57)の辞意を受けて年内に行われる代表選挙に注文をつけた。

 立民は全選挙区の7割以上にあたる213選挙区で共産党と野党候補を一本化した。選挙区は公示前の48議席から57議席に増えたが、比例代表は公示前の62議席から39議席まで減らす最悪の結果となった。

 今後は枝野氏が来週開かれる見通しの特別国会までは代表を務めるが、閉会日に辞任し、代表選を行う。

 後任をめぐっては選挙中、自身のインスタライブに女優・小泉今日子(55)が参加して話題を集めた小川淳也氏が「わたしなりの決意、腹は固まっている」と意欲を表明。泉健太政調会長は関西テレビの「報道ランナー」に出演した際、「いただいた責任からは逃げない。求められるものがあるなら、しっかり判断していかないといけない」と話した。

 立民は枝野氏が4年前の衆院選直前、当時の民進党が小池百合子都知事が率いた希望の党への合流が決まった後、「理念や政策が一致しなければ排除する」(小池氏)発言を受け、民進党を離党して誕生した。

 枝野氏支持の立民議員は代表選挙に向けて不安を口にする。「立民の〝創業者〟は枝野さん。彼のもとに野党議員が集まった経緯を考えると、旧みんなの党のように渡辺喜美さんが辞めた後、大混乱した時のような事態が起こるんじゃないかと心配しています」(立民議員)

 今回の衆院選で選挙区、比例ともに辻元氏は「わたしはいなくなる。(代表選は)しっかりやって。分裂だけはしちゃ、アカン」と警鐘を鳴らした。