立憲民主党の枝野幸男代表(57)は衆院選から一夜明けた1日、開票センターとなった都内ホテルで会見を開いた。

 選挙結果は自民党の単独過半数が確実となり、枝野氏が目標とした政権交代は夢と散った格好となった。

 自身の埼玉5区では自民党前職の牧原秀樹氏(50)に苦戦した末、当選。ところが平野博文代表代行(72)や野党共闘に尽力した小沢一郎氏(79)の落選に大きなショックを受けたという。

「平野氏は党全体のために汗をかいてくれただけに、大変申しわけなく思っています。小沢氏は党の重鎮としてですね、いろんな形で党運営に協力してくれた。残念です」

 会見の終盤、枝野氏は神奈川13区で立憲民主党の新人・太栄志氏(44)が自民党・甘利明幹事長(72)と競り合いの末に当選した一報が入ると、ホッとした表情を浮かべた。

「太栄氏は選挙中、地道に地域に根を張って活動していたので、それが報われた。厳しい状況の中でも、地に足をつけた地道な活動をすることが重要だということを気づかせてくれたと思っています」

 枝野氏は勝利宣言が出せず会場をあとにした。