衆院選(31日投開票)のラストサンデーとなった24日朝、「日曜報道 THE PRIME」(フジテレビ系)で公示後では初となる党首討論が行われ、れいわ新選組の山本太郎代表だけが欠席し、〝8党党首討論〟となった。

 衆院選の公示前も含め、フジ系で初となった党首討論は生放送で行われた。スタジオには、自民党の岸田文雄総裁、公明党の山口那津男代表、立憲民主党の枝野幸男代表、共産党の志位和夫委員長、日本維新の会の松井一郎代表、国民民主党の玉木雄一郎代表の6人が揃ったほか、社民党の福島瑞穂党首、NHK党の立花孝志党首、れいわの山本代表は中継モニターで映し出された。

 ところが、山本氏のモニターには違和感が。動きがなく、よく見れば静止画。番組が進行されても、山本氏だけが各政策の賛否での回答がなく、ネット上では「太郎がフリーズ」「なんで太郎にしゃべらせない?」「フジと何かトラブルがあった?」「れいわ外しだ」との声が飛び交った。

 実は番組冒頭で、梅津弥英子アナから「れいわ新選組の山本代表は都合がつかず、主張については後ほどVTRで紹介します」との説明があった。またレギュラーコメンテーターの橋下徹元大阪市長も「お休みです」と告知された。山本氏側も前日の段階でVTRでの出演とアナウンスしていた。

 しかし、番組途中から視聴した人からは事情がわからずにモニターで山本氏が映っていたことで「何かあったのでは?」と物議を醸すことになってしまった。山本氏の主張は討論最後に「消費税廃止です!」と1分30秒のVTRが流され、バランスをとる形になった。